この事件には、防犯カメラの映像から、複数の少年グループが関係しているのではないかと言われています。
マスコミ報道やネット情報などを見ていると、この事件は多くの問題を抱えてるように思えます。
事件解決は警察の捜査を待つしかありませんが、この事件の問題点を今の時点(2月25日0時)で考えてみたいと思います。
まず1番目の問題は、「いじめと不登校」です。
亡くなった上村遼太君は、小学校の時は島根県隠岐諸島の西ノ島小学校では、バスケットボールのエースとして人気者でした。島を出る時には、「がんばれ遼太」という垂れ幕が出て、多くの島民が見送ったそうです。
ところが、川崎市に移ってからは、去年の秋頃から年上の不良グループに入ってしまいました。
万引きを強要されて断ると、いじめられるようになり、殴られたり蹴られたりしました。1月には、目のクマ等あちらこちらに傷を受け、今年に入ってからは不登校にもなっていました。
同じクラス内はもちろん、学年や学校の枠を越えた「いじめ」に、家族や学校や社会がどう取り組むのか、大きな課題だと思います。
また、「不登校」についても、子供のSOSのサインを、家族や学校がどう受け止めるのかが問われているように思えます。
無理して登校させるのがいいのか、それとも家庭で待機させるのがいいのか、私の身内にも不登校問題があって、本当に難しい問題だと痛感させられます。(今回の事件では、不登校になっても、不良グループと学校外で会うことを止められなかったようです。)
2番目の問題は、「イスラム国ごっこ」です。
上村君の死因は、首を複数の刃物で傷つけらたことによる、頸動脈破裂での出血性ショックだそうです。
このことで、思い出されるのが、あのイスラム国がネットで公開した殺害映像です。首を切断したあの映像をまねて、死の「イスラム国ごっこ」をやって本当に殺害してしまったという噂が、ネット上で流れています。
3番目は、「ネットでの氏名や顔写真の流出」です。
インターネットを少し検索するとわかりますが、今回の事件の「犯人グループ」だというコメントつきで、複数の氏名や顔写真が掲載されたツイッター等が公開されています。
もちろん、上村君を惨殺した犯人は許せませんが、まだ逮捕もされていない段階で、勝手に犯人を決めつけるのは許されません。
もし、間違いだったら「新たないじめ」の原因にもなりますし、不法行為や名誉棄損の可能性もあります。
まして、容疑者の可能性があると言われている人たちは、未成年のようです。
私もブログを活用させていただいていますが、ネットは個人の情報発信や意見を言えるすばらしいツールです。一方で、非常に怖い面もありますので、注意が必要だと自戒しています。
<上村遼太君が小学校時代を過ごした島根県・隠岐諸島 西ノ島小学校>
殺害される前の夜、上村遼太君がお母さんに行った最後の言葉は「パン食べる」だったと言われています。
やさしい遼太君の冥福を祈り、殺害した犯人が1日も早く逮捕されることを願って、今回のブログを終ります。
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