2015年2月3日、日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長(70歳)が、ハビエル・アギーレ日本代表監督(56歳)との契約解除(正式には解任ではありません)を発表しました。
理由は、アギーレ氏がスペイン1部リーグのサラゴサで監督をしていた時の八百長疑惑の告発が、スペインの裁判所で受理されたことだそうです。
でも、これって、大型契約の解除にしては、あまりに安易すぎないでしょうか。
<写真: サッカー日本代表監督の契約を解除されたアギーレ氏>
昨年、2014年7月に発表されたアギーレ新監督とJFAの契約は、通常11ヶ月の契約期間が異例の4年契約。しかも年俸は180万ユーロ(推定:日本円で約 2億5000万円)と、前監督のザッケローニ氏の2倍と言われています。
4年総額では、10億円の大型契約です。
これが、わずか6ケ月でJFAからの申し出による「契約解除」になれば、契約額の相当部分(あるいは全額?)が、アギーレ氏に入るのではないでしょうか。
現に、短気で知られるアギーレ氏が、「日本で仕事ができたことは、とても幸せでした。日本のサポーターの皆様の応援に感謝しています。」とのメッセージを残しています。(深読みしすぎ?)
経済的に苦しいチームが多いのに、JFAの対応だけがバブルのような気がします。
そもそも、アギーレ氏に10億円を出してまで、監督をお願いする価値があったのでしょうか。
ハビエル・アギーレ氏はメキシコ人で、1958年生まれの56歳。
選手としては、メキシコ代表選手として、ワールドカップに1回出場。監督としては、メキシコ代表監督として2002年の日韓ワールドカップ、2010年の南アフリカワールドカップに出場し、どちらも予選リーグを突破しベスト16までチームを導いています。
でも、ワールドカップ・ベスト16なら、日本も2回の実績があります。
ここまでして、外国人監督に高額の年俸を払って来てもらう必要があるのでしょうか?
しかも、わずか半年で「八百長疑惑」で契約解除。これでは、JFAの責任を問われても仕方がないような気がします。
<写真: 記者会見する日本サッカー協会(JFA)大仁会長>
そもそも、日本代表の監督が、なぜ外国人なんでしょうか?
Jリーグが誕生した1993(平成5)年以降、日本サッカー代表監督(代行を除く)を一覧表にしてみます。
・1992年ー93年 オフト監督(オランダ) 27試合17勝 6分 4敗
・1994年 ファルカン監督(ブラジル) 9試合 3勝 4分 2敗
・1994年ー97年 加茂 周監督(日本) 46試合24勝 8分14敗
・1997年ー98年 岡田武史監督(日本) 15試合 5勝 4分 6敗
<フランスワールドカップ(以下WCと略)初出場>
・1998年ー02年 トルシエ監督(フランス) 50試合23勝15分12敗
<日韓WC出場(ベスト16進出)>
・2002年ー06年 ジーコ監督(ブラジル) 71試合30勝15分18敗
<ドイツWC出表>
・2006年ー07年 オシム監督(ボスニア・ヘルチェゴビナ)20試合13勝2分5敗
・2007年ー10年 岡田武史監督(日本) 49試合26勝12分11敗
<南アフリカWC出場(ベスト16進出)>
・2010年ー14年 ザッケローニ監督(イタリア)55試合30勝12分13敗
<ブラジルWC出場>
・2014年ー15年 アギーレ監督(メキシコ) 10試合 6勝 2分 2敗
過去9人の監督のうち、加茂監督、岡田監督を除く7人が、外国人監督です。
けれど、岡田監督(現 四国サッカーリーグ FC今治オーナー)の実績はすばらしいし、本田選手や香川選手をはじめ、多くの海外一流クラブで活躍する日本人選手がいる今、監督だって日本人でいいと思います。
ちなみに、サッカー日本代表監督になるには、JFA公認S級コーチの資格(または海外の同レベル資格)が必要だということですが、国内でその資格をもつ指導者は、400人以上いるそうです。
ぜひ、サムライの志がわかる「日本人監督」に期待したいと思います。
一句: 呆れはて(アギーレ果て) 次はサムライ 夢ブルー
<写真:ワールドカップ・ブラジル大会2014のサムライ日本ポスター>
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