中国では、法律で2月19日から2月21日までが休日と定められ、一般的には2月18日から2月24日まで、1週間の「春節休み」に入り、最も長期で人気の「休暇」になりました。
<写真:春節飾り(中国・北京)>
春節の由来は、4000年前とも言われ、神話に登場する中国5王の1人、舜(しゅん)王の時代に天を祭祀したのが始まりとも言われています。
春節が正月に行われることになったのは、前漢の武帝(紀元前141年~紀元前87年)の時代で、今から2000年以上前となります。
中華人民共和国が成立する直前の1949年、「中国人民政治協商会議第一次全体会議」で、新中国成立の際にはグレゴリオ暦を採用することが決定され、新暦の1月1日を元旦、旧暦の正月1日を「春節」とすることが決定されて、現在に至っています。
中国では、春節に服を新調し手土産を買って帰省する週間がありますが、最近は海外旅行をする中国人も多く、今年、2015年の春節休みに海外に旅行する中国人は519万人と言われています。
特に円安で、日本を訪れる中国人は増加し、韓国・タイについで3番目に多い8.7%、約45万人と予想されいます。
<写真:日本で爆買する中国人観光客>
来日する中国人は富裕層が中心で、数十万から数百万円、「爆買」する中国人も多く、日本の空港、ホテル、観光地、商業施設などは、中国人観光客で大賑わいです。
日本の各施設も、ビジネスチャンスととらえ、歓迎する体勢をとっています。
ちなみに、中国旅行者の買い物の人気商品ベスト5は、次のとおりです。
・1位 温水洗浄器付き便座
・2位 電子炊飯器
・3位 ステンレス・フードジャー
・4位 化粧品
・5位 健康食品
1位の温水洗浄便座は、もって帰れる上の部分だけのものだそうです。
<写真:中国人観光客に1番人気の温水洗浄便座>
旧正月を祝う習慣は、中国だけでなく広く東アジアに普及し、ベトナムでは「テト」と呼ばれ、正月に高級な服や飲食をするそうです。(ベトナム戦争時には、この時期の作戦を「テト攻勢」と呼ばれました。)
他にも、タイや韓国、台湾などでも旧正月を祝い、日本でも横浜や神戸の中華街などを中心に「春節祭」が行われます。
<写真: 神戸の中華街「南京町」の春節祭>
一句 : 春節に 梅の便りが ニイハオと
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