2015年2月11日水曜日

イスラム国に立ち向かうクルド人女性兵士

毎日のようにイスラム国の残忍なニュースが流れています。
 特に日本人2人が殺害されてからは戦闘や殺戮が次第にエスカレートしていて、見るのも嫌な気分になっています。
 けれど、勇気をくれるニュースがあったので紹介します。

 今回取り上げるのは、クルド人女性兵士の話です。
 2月に入って、イスラム国が東と西の戦線で苦戦し、一部で撤退しているというニュースが流れています。
 この、イスラム国と地上戦をしている主力部隊がクルド人です。
 このクルド人部隊の主力の一つが人民防衛隊(YPG)で、この部隊14000人の約40%にあたる6000人ほどが、女性兵士で構成されているというのです。

<写真:クルド人女性兵士>
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 クルド人兵士の1人、アワズ・ジーヤさん(18歳)は、「私たちの町を力で奪おうとする、侵略者と戦うのは当然のことです。」と答えたそうです。
 アメリカでさえ、地上軍を派遣するのを躊躇し、イラク軍も苦戦するあのイスラム国を向こうにまわして、自分の国をもたない少数民族のクルド人部隊、それも女性兵士たちが善戦し、一部では、イスラム国の軍隊を撤退させたというのですから、すごい勇気だと思います。

 イスラム国の兵士の間では「女性に殺されると、地獄に落ちる」との噂もあって、本気で女性兵士たちの軍隊を恐れているとも、伝えられています。
 クルド人側では、シャベルカーなどの建設機械を改良した戦車「砂の芋虫(サンドクローラ)」も活躍しているということです。

<写真:クルド軍の改良戦車「砂漠の芋虫」>
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  ちなみに、クルド人は全体で2800万人と言われる国家をもたない少数民族で、トルコ、イラク、シリア、イランなどに分散して住んでいます。
 
 住んでいる場所がイスラム国と重なっていることもあり、イスラム国から迫害されてきました。しかし、クルド人は自分たちで軍隊を組織し、対イスラム国地上戦の最前線に立っています。

<地図:イスラム国とクルド人が戦う地域>

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短歌:  戦闘に 男も女も 巻き込まれ 平和儚き 砂上の楼閣   





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