2015年2月12日木曜日

2月14日はバレンタインデー 「バレぼっち」のつぶやき

2月14日は、日本では「バレンタインデー」として有名で、「女性が男性にチョコレートを贈って愛を告白する日」とされています。

 一方で、「バレぼっち」という言葉が、ネットで盛んに飛び交っています。「バレぼっち」とは、バレンタインデーにチョコをもらえない男性や、チョコを渡す相手のいない女性をさす言葉で、バレンタインデーに一人ぼっちの略です。

  こんな説明をするのも空しいのですが、今年は特に、2月14日が土曜日で、義理チョコももらえない正真正銘の「バレぼっち」が増えることが危惧される「2月14日土曜日問題」も、大きく取り上げられています。

 今回は、バレンタインの歴史や話題を、「バレぼっちのつぶやき」と題して紹介します。

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  まず、バレンタインデーの歴史の話をします。
  西暦270年2月14日に処刑された、キリスト教の聖人ヴァレンティヌスに由来するという説が、日本でまことしやかに言われいます。

  ところが、西欧の記録では、1300年頃まで「ヴァレンティヌス」の生存の記録も、処刑の記録もなく、キリスト教の聖人にヴァレンティヌス(バレンタイン)という人はいません。
  ですから、「聖」バレンタインデーという表現は、宗教的に正しくありません。

  バレンタインデーが、「恋人の日」へと変わっていったのは、14世紀のイギリスの詩人ジェフリー・チョーサー(1343年頃 - 1400年)の詩、「バレンタインデーの季節になると鳥が恋人をつくる」というものからと言われています。

 さらに、18世紀のイギリスの作家アルバン・バトラー(1710年~1773年)は、古代ローマでは、2月14日は「女神ユノ」の祝日で、ユノはすべての神の女王であり、家庭と結婚の神でもあったと主張しました。しかし、この説には、歴史的な裏付けはありません。

<写真: バレンタインの像と伝えられる絵>
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 また、こんな伝話も伝わっています。
 バレンタインが監獄に居たとき、目が見えなかった召使の娘が、監獄の彼を訪ねては説教を聞いていた。
 あるとき娘の目が見えるようになり、この奇跡を信じた彼女の家族がキリスト教に転向したため、ローマ皇帝は怒って彼を処刑した。
 その処刑の前日に、彼がこの娘に宛てた手紙には「あなたのバレンタインより」と署名されていた。 この話の後に、古代ローマでは、殉教したヴァレンタインをしのんで愛のカードや花を贈りあうようになった。

 しかし、この伝説にも確かな証拠はありません。

 いずれにせよ、「女性が男性にチョコを贈り、愛を告白する」というのは、日本独自の風習で西欧には、ありません。

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 それでは、日本でバレンタインデーが定着したのは、いつ頃かというと、1960年に森永製菓が、「愛する人にチョコレートを贈りましょう」と新聞広告を出したことがきっかけでデパートやお菓子メーカーなどが普及に努め、1970年代に爆発的に普及したというのが定説です。

 迷惑な日を作ってくれたとものだと思う「バレぼっち」のみなさんも多いと思いますが、そんなみなさんに、心強い話を2つします。

 1つ目は、2006年に20代から30代の男女を対象にアイブリッジ社が行ったアンケートの結果です。「チョコレート受け渡しの習慣なんかなくなればいい」という回答がOLで70%、男性社員で50%あったそうです。
 そう、バレぼっちは、少数派ではないかも知れません。

 2つ目は、サウジアラビアでは、2004年に「キリスト教の偶像崇拝」の儀式であるバレンタインデーの禁止のお触れを出し、2011年には同国の王子が「バレンタインデーを祝うものは死刑もありうる」との発表をしたニュースです。

 これらの話に、拍手を送りたい人も多いでしょうが、でも、日本ではやっぱり「バレンタインデー反対」は、もてない者の遠吠えかも知れませんね。

<写真:ハート型の吊り手(京葉線)>

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 最後は、ラッキーな情報で終わりたいと思います。
 デイズニーランドやディズニーシーを沿線にかかえる京葉線では、2月限定で、上の写真のような赤と青のハート型吊り手を、1編成につき1組、どこかに設置しているそうです。
 さらに、関東や関西の他社の路線でも、同じようなハートの釣り手が2月に出現するそうです。

 本物の愛(ハート)は手にすることはできなくても、ハートの吊り手なら「バレぼっち」にも、運がよければつかめるかも。
 まだまだ寒い、2月の「バレぼっち」のつぶやきでした。

 みなさんの2月14日が、ラッキーデーとなることをお祈りしております。(苦笑)

 

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