チワワのチワちゃんです。ぼくが出てくると「動物ニュース」だワン。
最近、重い話が多いので、今回は、ぼくの仲間のチワワの英雄が、裁判でシャパードを破った話をするワン。
誇らしくも、ちょっと悲しい話だワン。
<写真=チワワのチワちゃん>
2014年の2月の大阪府堺市での話です。
いつものように、ご主人といっしょに散歩をしていた15歳のチワワ「ロッキーじいさん(仮名)」は、冬の夕暮れの散歩を楽しんでいました。犬の15歳は、人間の年齢では70歳ぐらいにあたり、ロッキーももうおじいさんでした。
「ウォー、ワンワンワン」
その時、ものすごい唸り声をあげて、鎖をつけていない大きなシェパードが、ロッキーの飼い主目指して、飛びかかってきました。
シェパードは、警察犬や猟犬になるほど、大きくて強い猛犬です。このままでは、ご主人がピンチです。あわてて、ロッキーは、ご主人とシェパードの間に入りました。
<写真=チワワ(右)とシェパード(左)>
チワワのロッキーじいさんは、自分では元気なつもりでしたが、でも、もう15歳、人間で言えば70歳です。若いころのような機敏さはなく、シェパードをよけきれず、まともに衝突してしまいました。
「キャイーン」
一声、断末魔の声を上げると、そのまま倒れて動かなくなりました。
「おい、ロッキー。大丈夫か、ロッキー。ロッキー。」
飼い主はシェパードを追い払うと、ロッキーの体を抱きかかえて、必死で呼びかけました。
でも、ロッキーは答えません。ロッキーはシェパードと衝突したショックで、そのまま亡くなってしまったのです。
ロッキーの飼い主は、シェパードは鎖が外れた状態で管理が不十分だったとして、飼い主を裁判所に訴えました。
そして、2015年2月6日、大阪地方裁判所で判決が出ました。
判決は、夫婦の飼っていた血統証明書付きの15歳のチワワ(ロッキー)は、2014年2月、突進してきたシェパードにぶつかり、心不全で死んだと認定しました。
また、シェパードは普段、現場近くの駐車場で鎖につながれて飼育されていたが、当時は鎖が外れていたとみられるとし、飼い主に責任があると判断しました。
チワワが15年間、家族の一員だったことを考慮して慰謝料18万円、葬儀費用2万3700円など、総額22万円の支払いを命じました。
<写真=大阪府堺市の象徴「仁徳天皇陵」>
チワワのロッキーじいさんは、生前はシェパードとの衝突で負けて死んでしまいました。しかし、死後の裁判では見事勝訴した飼い主孝行な、チワワの英雄です。
「一寸の虫にも 五分の魂」ということわざがありますが、
「一尺(30cm)の犬にも 五分の魂」と言えそうです。
おしまいに、みなさんにお礼です。
先日、訪問者の数が1000人を超えました。見ていただいた方の国も、日本、アメリカ合衆国をはじめ、イギリス、フランス、マレーシア、ニカラグアの6ヶ国になりました。本当に、ありがとうワン。
これからも、よろしくお願いするワン。
0 件のコメント:
コメントを投稿