古都・奈良の冬の伝統行事、若草山の「山焼き」は毎年、1月の第4土曜日に行われます。 今年は1月24日のに夜行われ、燃え盛る炎が夜空を彩りました。
日が沈み暗くなった5時半ころ、若草山のふもとの奈良市の神社に山焼きの火が届けられ、神職が無事を祈りました。そして、600発の花火が打ち上げられたあと、午後6時半にたいまつを手にした地元の消防団員およそ300人がラッパの合図で山の斜面に火を放っていきました。火は33ヘクタ-ルの山の枯れ草に一気に燃え広がり、夜空を赤々と染めていました。
若草山の山焼きは、山頂にある日本で一番高いところにある古墳の霊を鎮めるために始まったという説や、春日大社・興福寺と東大寺の境界争いや野焼きが起源だという説などさまざまな由来が伝えられています。
ふもとでは、大勢の観光客らが幻想的な光景を撮影するなどして、古都・奈良の冬の伝統行事を楽しみました。この山焼きが終わると、春が近づいてくると言われています。
一首: あおによし 奈良の若草 山焼きに かすかに感じる 春の訪れ
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