阪神淡路大震災から、今年の1月17日でちょうど20年です。
「地震の揺れ」への対応の2回目は、いざ≪揺れが来た時に、身の安全を守ってくれる防災ルーム>のすすめです。
家中を地震に強くするのが理想ですが、なかなか難しいものです。そこで、1部屋だけ、あるいは、大きなワンルームのマンションなどでは1コーナーだけを、防災ルーム(または防災コーナー)にしては、どうでしょうか。
防災ルームは、耐震補強の部屋を1つ作るか、鋼鉄で囲まれたベットやシェルターをおくのがベストですが、そんな大がかりなことはできない方が大半ですので、「落下物や倒れてくる可能性のある家具や家電をおかない」とか「避難グッズをまとめておいておく」などの工夫をするだけでも、助かる可能性はぐっと上がります。
そして、この防災ルーム(またはコーナー)で眠るのが、地震から身を守る大きな備えとなるのです。
もっと簡単で、どの家にもある防災ルームとしては、柱が多く構造的に強い「トイレ」があります。、他に防災ルームがなければ、トイレが防災ルームになります。ただし、トイレは密室になりやすいので、避難の時はドアを開けておくことが大切です。
<写真=耐震ルーム(東京都の防災ページ)>
実は、防災ルームと同じような取り組みは、江戸時代の日本にもありました。
一つは、江戸にあった加賀藩上屋敷の「地震の間」です。この部屋は、ほかの建物と独立し、屋根が軽く壁の強い建物で、火災に備え水辺にありました。
同じような建物が、なんと京都御所にもあります。それが、「地震殿(泉殿)」で、構造はほぼ「地震の間」と同じです。
一句: 防災ルーム なければトイレが 「地震殿」
<写真: 京都御所にある「地震殿」(泉殿) >
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