2015年1月17日土曜日

阪神淡路大震災から20年 「家族(友人)で防災計画を語ろう」 防災ミニ知識6

  2015年1月17日は、死者・行方不明者6437人を出した「阪神淡路大震災」から、ちょうど20年になります。最大震度7の直下型地震は、揺れによる建物崩壊と、その後、多発した火災により多くの犠牲者を出しました。
  今週は、ずっと地震に備える「防災ミニ知識」を紹介してきましたが、その最後に紹介したいのが、家族(友人)で防災計画を作ることです。
 
  防災計画というと難しそうですが、家族あるいは友人でお互いの避難先などを、話し合い共通認識をもつことが、「家族の防災計画」です。
 具体的に話し合っていただきたいことを、いくつか挙げておきます。
 
(1) どんな場合にどこへ避難するかを話し合う。
 地震の時に、どんな場合にどこへ逃げるのかを、家族や友人で話し合っておきましょう。
 たとえば、「津波警報が出たら避難」とか「震度5以上の大きな揺れがあればすぐ避難」などを決め、近くの避難所については、区市町村の防災ホームページなどで確認し、平常時に実際に行っておくことが大切です。
 特に、津波浸水が予想される地域では、なるべく高い場所や高層の津波避難ビルなどをチェックしてください。
 避難所は、最初に逃げる場所(できるだけ近い一次避難所)と、長期避難になったときに家族や友人と落ち合うところ(二次避難所=長期避難が可能なところ)を決めておきましょう。
 
(2)連絡手段を決めておく。
  災害の時に多いのが、家族を探しに行って被災してしまうことです。それを防ぐために、最終に落ち合う場所、メールや電話が通じない場合の連絡手段(災害時伝言ダイヤルや安全な避難所での張り紙、遠くの親戚などの連絡場所)を決めておくと、無理せずまず自分の安全を守ることに専念できます。
 
(3)他の人への避難の呼びかけや要援護者(老人・子供等)の避難方法
  お年寄りや子供、体の不自由な人がいる場合には、その人たちを誰がどう助けるか、決めておきましょう。
  また、「自分だけは大丈夫」という気持ちが避難を遅らせるので、避難リーダーがいると多くの人が避難して命が助かる場合があります。そこで、まわりの人にも大きな声で避難を呼びかけながらがら逃げること(率先避難者といいます)に心がけましょう。
 
(4)備蓄や避難の時に携帯するものを話し合い準備しておく
  前回、ご紹介したように、本当に必要なものを、「備蓄」と「避難に携帯するもの」にわけて話し合い、実際に備蓄・携帯するものを用意しましょう。
 
<写真: 阪神大震災の神戸追悼イベント (「1.17の記録」より)>
 
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  最後に、家族(友人)との防災計画を毎年、1月17日とか3月11日に話し合い、互いに紙やメールで確認しあうことが大切です。年1回、避難訓練も行うことができれば、ベストです。
 
 「天災は 忘れた頃にやってくる」という古くからのことわざがあります。これは、残念ながら真実です。
 そして、「災害は 必ずいつか やってくる。」ものです。その時に備え、せめて1月17日と3月11日は、地震や津波のことを、家族や友人と一緒に話し合う日に、したいものです。
 
 「がんばろう 神戸 東北  そして日本」
 
 

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