2015年7月6日月曜日

祝W杯準優勝!「なでしこジャパン」の選手・監督の名言

 サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」が、FIFA女子ワールドカップ(W杯)の「2015年カナダ大会」で、決勝進出を決め、準優勝しました。

 「2011年ドイツ大会」に続き連続でW杯決勝進出を決めた、「なでしこジャパン」の選手・監督の名言を紹介します。(宮間あや選手は前回のブログで紹介しました。)


 まず初めは、2011年ドイツ大会のキャプテンだった澤穂希選手(さわ・ほまれ 1978年東京都府中市生まれ)の言葉です。

・「苦しくなった時は、私の背中を見なさい」(試合前のミーテイングでチームメイトに)

・「サッカーの神様などいない。頼れるのは自分だけ。」

・「夢は見るものではなく、叶えるもの。」

 サッカー女子日本代表の大黒柱の澤穂希選手は、36歳になります。
 1993年から日本代表選手になり、ワールドカップにはカナダ大会を含めて6回出場、オリンピックには4回出場するなど、国際Aマッチ(年齢制限のない代表チーム同士の国際公式試合)に200試合以上出場しています。

 その間、国際Aマッチで83得点を挙げ、W杯で優勝した2011年には、W杯の得点王とMVPに輝き、「FIFA年間最優秀選手」にも選ばれています。

 彼女のサッカー人生は順風満帆のように見えますが、実は苦労の連続でした。
 特に、W杯に優勝する直前の2011年1月には、日テレからプロ契約を打ち切られ、大野忍選手らと「INAC神戸」へ移籍しています。

 こんな苦しみを経験したからこそ、「頼れるのは自分だけ」「夢は叶えるもの」という言葉を座右の銘にしているのかも知れません。
 カナダ大会では、出場機会は少ないですが、チームの精神的柱・レジェンドとして、澤穂希選手の存在は何者にも代えられません。


<サッカーボール>




 次は、「なでしこジャパン」の中でも、最も人気のある選手の1人、川澄奈穂美選手(かわすみ・なほみ 1985年神奈川県大和市生まれ)の名言です。

・「私、負けて泣くのは自分の中では無しなんで、絶対泣かないんですよ。
 泣いて上手くなるなら、いくらでも泣きます。でも、そうじゃない。
 だから、勝って泣きたい。」

・「(W杯カナダ大会の)プレーシャーはないです。私が感じないタイプなのかも。でも、危機感は   あります。凄く。」

 川澄奈穂美選手は美人で、前回のドイツW杯では「おしゃれ番長」とも言われていましたが、大会前半は出場機会に恵まれませんでした。

 しかし、準決勝のスウェーデン戦で先発すると、2ゴールを挙げ、一躍、シンデレラガールと言われて、その後は「プレーシャーに負けず」に実力を発揮し、「なでしこ」のレギュラーになりました。
 蛇足ですが、川澄選手の「恋人は彼女」というカミングアウトも、話題となりました。


<カナダ・バンクーバーにある決勝の舞台 BCプレース>




 続いては、「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(ささき・のりお 1958年山形県尾花沢市生まれ)の言葉です。

・「選手は、乗客ですよ。間違っても、選手は馬ではない。
 監督の仕事とは、選手をムチで叩いて走らせることではなくて、選手が告げた行き先まで、選手を導くことなんです。」

・「持っているのは俺じゃないよ。お前たちだ。運の話じゃないぞ。
 世界で勝つための能力を、お前たちは持っているんだ。」

・「成功の反対は失敗ではなく、やらないことだ。」
 
 2007年12月に「なでしこジャパン」の監督に就任し、2011年にドイツワールドカップで初優勝に導いた佐々木監督の言葉は、謙虚ですね。
 時々、「おやじギャグ」(例:「コンゴの監督は、今後考えます」)も混じります(笑)が、ほとんどの言葉には重みがありますね。

 佐々木則夫監督は、2011年に「FIFA女子世界年間最優秀監督賞」を受賞し、「なでしこ」の選手とともに、国民栄誉賞も受賞しました。
 さらに、2012年には「ロンドン・オリンピック」で銀メダルを獲得し、今回の2015年カナダワールドカップでも、再び、「なでしこ」を決勝に導きました。


<白いクマ>

 



 最後は、安藤梢選手(あんどう・こずえ 1982年栃木県宇都宮市生まれ)と「2匹のクマ」のエピソードを紹介します。 

 「なでしこジャパン」には、白と黒の2匹のクマのぬいぐるみがいます。
 黒いクマは、W杯初戦のスイス戦で、先取点となるPKを取りながら相手ファールで左足を骨折し、日本へ帰国し手術を受けた安藤梢選手に、佐々木監督が贈ったものです。

 もう1頭の白いクマは、安藤選手の代わりに「背番号7」をつけて、「なでしこジャパン」のベンチに座っています。

・「必ずみんなで2連覇を達成してくれるはず。私は気持ちの中で戦いたいと思います。」

 そう言った安藤梢選手の言葉と白いクマのぬいぐるみは、残る22人の「なでしこジャパン」の選手の心の支えとなり、決勝までチームを導きました。

 2015年7月6日朝(日本時間)の宿敵・アメリカ合衆国との決勝戦には、「23人目のなでしこ」として、手術を終えた安藤梢選手が、決戦の地、カナダ・バンクーバーへ、日本から駆けつけました。

 「なでしこジャパン」は、過去アメリカと30戦して、1勝23敗6分けと、非常に分が悪く優勝はできませんでした。

 でも、23人に戻った「なでしこジャパン」の選手たちの活躍は、日本中に勇気をくれました。
 来年のオリンピックに、期待したいと思います。


 がんばれ! なでしこジャパン
 

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