2016年10月30日日曜日

PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)とTPP

友達と参加できるイベントとして、日本で年々盛んになっているのが「ハロウィン」です。
 ところが、今年、2016年後半は、ハロウインの主役とも言われ、すごい勢いで、日本はもちろん世界中で流行っているものがあります。
 そう、「PPAP」です。

 ピコ太郎という自称シンガーソングライターが「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」を歌って踊る動画が、「週間動画再生回数」で2週連続で世界一になり、総再生回数は4億回を超えています。

 さらに、アメリカのビルボードチャートで77位になり、「ビルボードトップ100に入った世界一短い歌」ということで「ギネスブック」から認定されました。ちなみに。歌の時間は45秒です。

 それでは、歌詞を紹介します。


♪「ペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-Pen)」♪
(作詞・作曲・歌 ピコ太郎)
 
PPAP

I have a pen
I have an apple
Ah! Apple-pen!

I have a pen
I have a pineapple
Ah! Pineapple-pen!

Apple-pen, Pineapple-pen
Ah! Pen-pineapple-Apple-Pen!
Pen-pineapple-Apple-Pen!

<写真 ペン>


   ペンとアップル(りんご)とパイナップルが出てくるだけの歌と動画ですが、これが世界中で受けています。

 本人のホームページによると、ピコ太郎さんは、1963(昭和38)年7月17日千葉県生まれの53歳。血液型はA型で、工業高校を卒業しているそうです。

 リスペクト(尊敬する)シンガーは、スティービーワンダー、クラフトワーク、M.I.A、杏里、石川さゆり、マライヤキャリー、八神純子、そしてアリアナグランデです。

 また、ツイッターやFacebookで「僕の大好きな動画」として「PPAP」を世界に広めてくれたジャスティン・ビーバーを、恩人シンガーとしてあげています。

 ピコ太郎の目標は、NHK紅白歌合戦とサマソニ(毎年8月に千葉と大阪で開催されるロックコンサート「サマ-ソニック」)への出演だそうです。
 時期的に「サマソニ」は一発だけでは難しいでしょうが、紅白は出演できるかも知れませんね?

 ピコ太郎さんの話では、「PPAP」は、ピコ太郎さんが青森出身のプロデューサーの古坂大魔王さんの家に遊びに行った時に、青森リンゴとペンがあったので、リンゴにペンを刺しているうちにできた歌だということです。
 ちなみに、パイナップルは、アップル(りんご)と語感が似ているので、追加したそうです。


<写真 りんご>


 ここからは、突然、PPAPと語感が似ている「TPP」の話をします。 

 TPPは「環太平洋戦略的経済連携協定」の略で、2006年に、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヶ国で始まった「環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定」のことです。
 その後、アメリカ、日本、オーストラリア、ベトナムなど8ヶ国が参加を表明して、計12ヶ国に拡大することが協議されています。

 加盟国の間の規制を撤廃・緩和するものなので、産業によって有利・不利が顕著で、日本では医療(医師会など)や農業分野などで、根強い反対があります。
 しかし、日本政府や自民党は、TPP批准に積極的です。

 ところが、アメリカでは、民主党大統領候補のヒラリー・クリントンさんと、共和党大統領候補のドナルド・トランプさんの2人ともが、TPPに反対しています。


 この「TPP」のことを、ピコ太郎さんの「PPAP」は歌っているのではないかという噂が、一部のネットでささやかれています。

 その噂とは、歌の中の「アップル」は日本の農産物の代表「りんご」を象徴していて、「パイナップル」はアメリカの農産物を象徴している。
 そして、「アップル」と「パイナップル」にペンを刺すのは、協定の署名を表している。
 というものです。

 歌の解釈は自由ですが、一つ、間違いを指摘させてもうと、「パイナップル」の生産量ベスト3(2011年)は、タイ(11.9%)、ブラジル(10.8%)、コスタリカ(10.4%)で、これらの国はTPPの参加国ではありません。
 ちなみに、アメリカの生産量は、世界の2%にすぎません。

 私は「PPSP」は「TPP」より、10月25日に日本で始まった携帯のお財布機能「アッブル・ペイ」と、歌の「アッポーペン」が近いのかなと思っています。(笑)

<写真 パイナップル>


 最後は、ピコ太郎さんのプロデューサーの古坂大魔王さんの話です。

 古坂大魔王(こさか・だいまおう)さんは、本名・古坂和仁(こさか・かずひと)さんで、1973(昭和48)年7月17日生まれの43歳です。あれ、ピコ太郎さんと同じ誕生日で、ちょうど10歳若いですね。
 青森県青森市生まれのA型で、青森県立青森東高等学校を卒業しています。
 
 3人兄弟の真ん中で、兄は青森銀行に勤務し、弟は東京大学大学院を修了し国士舘大学の専任教員をしています。
 3人でお金を出し合い、テレビ朝日系で放送されている「大改造!!劇的ビフォーアフター」で、「父が雪下ろしで屋根から転落しないよう、実家をリフォームをして欲しい」と応募し、老朽化した豪雪地帯の青森市にある実家をリフォームしました。

 古坂大魔王さんは、上京して日本映画学校に入り、1992年、19歳の時にお笑いグループ「底抜けAIRーLINE」を、小島忍さん、村島亮さんと結成します。

 「タモリのボキャボラ天国」や「爆笑オンエアバトル」などに出演しますが、2003年9月にお笑い活動を休止します。
 その後、音楽芸人として、NBR(NEW BUSHIDOU RAVERS)を結成して活動しています。
 
 音楽では「mihimaru GT」のライブツアーに参加したり、鈴木亜美の楽曲リミックスなどをしたりしています。

 ピコ太郎さんについては、親しい芸能人たちは、口を揃えて「同一人物」だと証言しています。
 だとすると、「PPAP」で、ペンをアップルに刺すときに「AH!」と言うのは、青森市観光大使でもある古坂大魔王さんが、「Ah!」とりんごの将来を悲観して「TPP署名」に、痛みを訴えているとも思えますね。

 古坂大魔王さんは、くりぃーむしちゅーの上田晋也さんや、爆笑問題の田中裕二さんと仲がよく、楽屋では爆笑をさらう、「楽屋真打」と言われています。
 言い換えれば、本番ではおもしろくないということですね。

<写真 花の中に潜む「虫の古坂大魔王?」カマキリ>




 古坂大魔王さんは、以前、「マネーの虎」に出演し、「自分のバンドをロンドンでデビューさせたい」との夢を語っていたそうです。

 今回、ピコ太郎さんの動画は世界中に広がり、CNNやBBC、「タイム誌」、ビルボードなど、一流メディアで話題となって、「プロデューサー・古坂大魔王」さんの夢を実現させた形になりました。

 「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」だけで終わることなく、「I have a pen」から「I have a  dream」へチェンジして、ピコ太郎さんと古坂大魔王さんが、世界的に活躍することを期待したいと思います。


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