2016年10月5日水曜日

今年7個目上陸? 台風18号は日本海を東進し北陸・東北へ

台風18号(チャバ=タイの言葉で「ハイビスカス」という意味)が、対馬海峡から日本海を東進し、10月5日の夜から10月6日にかけて、北陸・東北へ上陸する可能性が高まっています。
 日本海沿岸東進は、今年初めてのコースです。進路にあたる地域の方は、早めに準備し警戒してください。

  気象庁の発表では、2016(平成28)年10月5日0時現在、「非常に強い台風18号」は、九州西方の北緯31度40分、東経126度20分の東シナ海にあって、時速30kmで北に進んでいます。
 中心気圧は940hp(ヘクトパスカル)、中心付近の最大風速は45m/sで、中心から90kmの範囲では風速25m/s以上の暴風雨になっています。

 この台風18号は、九州と朝鮮半島の間の対馬海峡を通って日本海側に入り、中国地方(山口県・島根県・鳥取県)・近畿地方(兵庫県・京都県)の日本海沿岸を東に進み、北陸(福井県・石川県・富山県・新潟県)から東北(山形県・秋田県・青森県)にかけて、上陸する可能性が高くなっています。
 その後、日本列島を西から東に横断して、関東・東北を経て、太平洋に抜ける見通しです。

 台風18号は比較的コンパクトな大きさですが、一時「猛烈な」強さをもっていたように、中心が近づくと風と雨が急激に強くなるので、厳重な注意が必要です。
 さらに、日本海沿岸を台風が東に進むと、南よりの風が吹く九州・四国・近畿・東海・関東の太平洋沿岸でも、大雨になる可能性がありますので、この方面でも警戒してください。


 <台風18号の進路予想 2016年10月6日0時 (気象庁HP)>



 それにしても、今年は台風の日本への上陸・接近が多いですね。
 もし、台風18号が日本本土へ上陸すれば、今年7個目となり、「災」が今年の漢字になった2004(平成16)年の10個に次いで、単独で2番目に多くなります。

 今年の上陸台風のルートを紹介します。
・台風7号=北海道の中央部に上陸
・台風9号=関東・東北・北海道の太平洋岸を縦断
・台風10号=史上初めて東北地方太平洋岸に直接上陸し、続いて北海道へも上陸(岩手県と北海道を中心に死者・行方不明者27人)

・台風11号=北海道東部
・台風12号=九州西部
・台風16号=九州南部・四国南部・近畿南部・中部(太平洋沿岸沿いに西から東へ)

 9月の台風16号は「大隅半島、足摺岬、室戸岬、紀伊半島」など、「太平洋側の半島と岬めぐりコース」を通過しましたが、今回は、これらのどれとも違う「日本海東進コース」です。
 あえて言えば、「久米島、対馬」など、「東シナ海・日本海の島めぐりコース」みたいな気がしています。

 進路と周辺の地域の皆さん、台風の備えのイラストを貼っておきますので、参考にして十分に注意してくださいね。




 
最後に、気象庁の天気予報や台風情報などでよく使う、一日の時間帯をあらわす用語を紹介します。

<未明(みめい)>=午前0時~午前3時
<明け方(あけがた)>=午前3時~午前6時
<朝(あさ)>=午前6時~午前9時
<昼前(ひるまえ>=午前9時~正午

<昼過ぎ(ひるすぎ)>=正午~午後3時
<夕方(ゆうがた)=午後3時~午後6時
<夜のはじめ頃(よるのはじめころ)>=午後6時~午後9時
<夜遅く(よるおそく)>=午後9時~午前0時

 天気予報や台風の進路予報などで使う「時間帯」の用語は、漠然としているようですが、実は3時間ごとのきっちりとした時間帯を示しています。

 もちろん、台風の強さを表す表現も、実は数字で決まっています。(*下記の数字には端数があって、正確には船などの速さを表す単位のノット(knot)で決まっています。)

<猛烈(もうれつ)な台風>=中心付近の最大風速が54km/s以上、
<非常に強い台風>=中心付近の最大風速が44m/s以上54m/s未満、
<強い台風>=中心付近の最大風速が33m/s以上44m/s未満
<(強さの表記のない)台風>=中心付近の最大風速が約17m/s以上33m/s未満

  これらの時間帯や台風の強さを表す単位も参考に、「台風18号に厳重に警戒」してください。



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