2016年9月19日月曜日

台風16号が太平洋岸を東進? 暴風雨に警戒 ~上陸すれば6個目で観測史上2位~

台風16号(マラカス=フィリピンの言葉で「強い」という意味)と本州の南岸に伸びる前線の影響で、九州、中国・四国、近畿、東海、関東の太平洋岸を中心に「暴風雨」になる可能性が高まっています。

 気象庁の発表では、2016年9月19日21時現在、「非常に強い台風16号」は、鹿児島県枕崎市の南西約80kmの北緯30度50分、東経129度40分の東シナ海にあって、時速30kmで東北東に進んでいます。
 中心気圧は945hp(ヘクトパスカル)、中心付近の最大風速は45m/sで、中心から110kmの範囲では風速25m/s以上の暴風雨になっています。

 この台風16号は、日本のはるか南海上で誕生し西へ進み、台湾の手前で北上して、沖縄の先島諸島から東シナ海を大きく回り込んで日本本土に接近しています。
 9月19日深夜から9月21日にかけて、日本の太平洋岸を九州から関東まで、東北東に進む見込みです。

 この影響で、台風の進路にあたる地域では暴風雨の恐れがあり、離れた地域でも前線の影響で、広い範囲で大雨になることが予想されていますので、厳重に警戒してください。

<台風16号の進路予想 2016年9月19日21時 (気象庁HP)>



改めて台風への準備を紹介します。

 まずは、飲み水や食糧、ライト、ラジオ、スマホ・携帯電話と充電器、生活用水(お風呂に水をためておく)を確保してください。

 また、避難ルートの確認や、自治体からの避難情報(避難指示、避難勧告、避難準備情報)の早い取得手段(テレビ、ラジオ、スマホ、防災無線など)を確保しておきましょう。

 特に、岩手県の場合で問題になったように、「避難準備情報は、単独で避難できない子供・老人・身体障害者などには即避難のサインであること」に注意してください。

 もう一つ、水害の場合は「夜や豪雨の中を非難するより、2階など高い所に避難する方が安全な場合
があること」にも注意してください。


 それにしても、今年は台風が多いですね。
 もし、台風16号が日本本土(本州、北海道、九州、四国)に上陸すると、2016(平成28)年で6個めとなります。

 これは、1990(平成2)年と1993(平成5)年の6個と並ぶ、気象庁の観測史上2番目に多い記録になります。
 ちなみに、観測史上1位は、2004(平成16)年の10個です。

○2016年9月19日22時00分現在の警報発表地域(12県)

 静岡県、愛知県、徳島県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県(うち、愛知県と宮崎県では「土砂災害警戒情報」が出ているところがあります。 


<2016年9月16日18時現在の天気図 (気象庁)>


 おしまいに、ニュースでよく使われる「雨の強さ」の表現を紹介します。

1) 「やや強い雨」(1時間に10mm以上20mm未満)
2) 「強い雨」(1時間に20mm以上30mm未満)
3) 「激しい雨」(1時間に30mm以上50mm未満)
4) 「非常に激しい雨」(1時間に50mm以上80mm未満)
5) 「猛烈な雨」(1時間に80mm以上)

 気象庁の目安では、「激しい雨」(30mm以上)で道路が川のようになり、「非常に激しい雨」(50mm以上)になると、傘は役に立たず車の運転は危険です。
 そして「猛烈な雨」(80mm以上)では、大災害が起こる危険もあります。

 最後に、国土交通省が運営している「川の防災情報」を、スマホやパソコンで検索して「お気に入り」に入れておくと、全国の川の水位や雨量、レーダー雨量などが、無料で見ることができます。

 それでは、これらも活用して、台風16号に備えてください。
 

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