2015年6月25日木曜日

本当は怖いMERSの話

 MERS(中東呼吸器症候群)が、隣リの韓国で猛威をふるっています。
 WHO(世界保健機関)は、今回のMERSの韓国流行は「公衆衛生上の緊急事態」には当たらないと発表しましたが、本当にそうでしょうか?

韓国のMERS患者は、2015年6月23日現在で175人、うち27人が死亡しています。単純に考えれば、致死率は15%ということになります。
 これでも十分危険です。しかし、大半の患者が入院治療中ですので、本当は退院した人と死亡した人の割合を比較するのが致死率だと思います。

 韓国で完治し退院できた人は54人なので、この数字と死亡した人の数を比較すると27人/81人で、致死率は33%に跳ね上がります。これは、あのエボラ出血熱に迫る高い数字です。

 韓国での隔離対象者は、のべ1万人を超え4次感染までいるということです。

 これで本当に、大丈夫なのでしょうか?とても不安です。

 MERS(中東呼吸器症候群)は、その名前のとおり、2012年に中東のサウジアラビアで第一号の患者が発見されたコロナウイルスで感染する呼吸器系の病気です。

 ヒトコブラクダから人へ移り、潜伏期間は最長2週間で、発症後に人から人へも転移すると言われています。
が、まだ発見後、三年しか経っていないので、本当はわからないことも多い病気です。今のところ、特効薬もありません。

 こんな危険な病気が、お隣りの韓国で大流行しているのです。日本は、もっと危機感を持たないと、取り返しのつかないことになるのではないかと心配です。

 中国やベトナムなどでは、韓国旅行のキャンセルや、韓国からの入国に厳しいチェックをかけているそうです。

 韓国政府は、中国からの旅行者激減に、「もしも、韓国でMERSにかかったら医療費は無料で、お見舞い金3000米ドルを出す」という政策を発表したそうです。

「3000ドルで、命がけの韓国旅行はできない。」という、中国ネットユーザーのコメントが正しいと思うのは私だけではないと思います。

 最後に、ヒトコブラクダの名誉のために書いておきますが、現在、日本にいる25頭のヒトコブラクダからは、MERSウイルスは検出されていません。

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