2015年6月9日火曜日

危機マックの「スマイル0%」? スタッフ軽視の再建計画

  マックセットが選択式で1000種類になったと聞いて、4ヶ月ぶりにマクドナルドへ行ってみました。

 「ハンバーガー×飲み物×サイドメニュー」で1000種類ということで、ワクワクしながらメニューを見てみました。
 全体的には600円代のセットが多く、正直、野菜系が少し多いぐらいで、代わり映えはせず、「エビフレイオとポテトとコーラー」の定番セットを頼みました。

 コーラーとポテトはすぐ出てきましたが、「(エビフレイは)少し時間がかかりますので、お席でお待ちください。」と言われて、番号札を渡されて席につきました。

 「1分以内にできなければ、料金はいいません。」って言っていた、かつてのマックの面影はないなと思いながら、メニューポスターを見て、あることに気づきました。
 「あれぇ。スマイル0円復活って聞いたけど、店員にもポスターにもスマイルがないよね。」
 よくよく見てみると、メニューポスターの右上に、小さく小さく「スマイル0円」と書いてあって苦笑しました。

<新メニューとスマイル0円>



 先日、異物混入などの対応が悪く業績悪化に苦しむ日本マクドナルドホールディングスが、経営再建策として「ビジネスリカバリープラン」を発表しました。

 その内容は、サラ・カサノバ社長などの役員報酬カットは、6ヶ月10%~20%減で、社長には1億円を超える報酬が支払われるのに対し、従業員の給与は実質カットになります。
 さらに、不採算131店を閉鎖し、本部社員100人を早期退職させるそうです。

 これでは、「経営陣の責任を社員に押し付けている」って言われても、仕方ないですよね。
 店員のモチベーションが下がって、「スマイル0円」どころか、「スマイル0%」になっても仕方ないと思います。

 そんなことを思っていると、「お待たせしました」と笑顔のない店員が、エビフレオを持ってきてくれました。待ち時間、約5分ぐらいかな。

 食べながら、夕方の店内を見まわしてみると、70席ほどの店内には15人ぐらいの客がいて、半分が学生、半分が中高年です。

<マクドナルド店内>



 マクドナルドは、「ママズ・アイ・プロジェクト」を立ち上げたそうですが、子供連れは1組もいませんでした。このプロジェクトは放送作家鈴木おさむさんと、有名ブロガーなど5人の女性(ママ)によるプロジェクトですが、天下のマックがこんな少ない人数で、今、実際に来ている客層とも異なる視線で、改革ができるのかどうか、大きな疑問です。
 
 2015年度、フランチャイズを含めたマクドナルドの全店売上高は、前年度比14.4%減の3820億円、最終損益は380億円の最終赤字を見込んでいます。
 2015年5月も、前年同期比22.2%減で16ヶ月連続減少だということです。

 店内で、作り笑いではなく、本当に「スマイル 0円」が実感できる顧客目線での改革をしないと、マクドナルドの危機はまだまだ続きそうに思うのは、私だけでしょうか。


<1句>

「スマイルは 0円よりも 心から」


 

0 件のコメント:

コメントを投稿