2018年1月3日水曜日

2018年開幕! がんばれと言わない応援ソングの名曲「明日も」♪ SHISHAMO

2018(平成30)年、明けましておめでとうございます。何より皆さんと一緒に、新しい年を迎えられたことが嬉しいです。
昨年、1年間、ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

病み上がりの2018年の未来は、決して明るいとは言えませんが、
1日1日を大事にして、体も大切にして、
無理せずにがんばって前へ進んで行こうと思います。



そこで、今年の最初のブログは、仕事や学校が再開する憂鬱と戦っている皆さんに、
2017年のNHK紅白歌合戦でも歌われ、CMでもおなじみの名曲、SHISHAMO(ししゃも)の「明日も♪」の歌詞と背景を、紹介したいと思います。


「明日も♪」は、メロディーももちろん良いのですが、何より歌詞を見て「がんばれと言わない応援歌」だと感心してしまいました。

 まず1番を紹介します。



♪「明日も」 (作詞・作曲 宮崎朝子、歌:SHISHAMO)


(1)
月火水木金 働いた
まだわからないこと だらけだから
不安が僕を占めてします
時々 ダメになってしまう

月火水木金 働いた
ダメでも 毎日 頑張るしかなくて
だけど 金曜日が終われば 大丈夫
週末は僕のヒーローに会いに行く

ダメだ もうダメだ 立ち上がれない
そんな自分 変えたくて 今日も行く

良いこと ばかりじゃないからさ
痛くて泣きたい 時もある
そんな時に いつも
誰よりも早く 立ち上がるヒーローに会いたくて
痛いけど走った 
苦しいけど走った

報われるなんて 分からないけど
とりあえずまだ 僕は折れない
ヒーローに自分重ねて
明日も



<写真 「明日も」♪が、ここでのサッカー観戦中に作られたという等々力競技場(神奈川県川崎市)>


 
 
この1番の歌詞は、社会人の若者が会社で苦労しながらも、
「ヒーローに自分重ねて、まだ折れない」という、自分への応援ソングになっています。
 この歌の特徴は、「もうダメだ」「痛くて泣きたい」といいながら、
「月火水木金」のあとの週休2日制の土日の休みには、
「週末はヒーローに会える(なれる)」のを心の支えにしている点です。


 因(ちな)みに、戦争中には、「月月火水木金金」という歌があったと聞いていますが、平成の今は「月火水木金」を乗り越えれば、週末の休みが2日あります。


 もう一つ、この歌詞で「今どきだなあ」と感心したのは、
「頑張るしかなくて」という言葉は出てきますが、
昭和の応援ソングの定番の命令形の「がんばれ」は1度もない点です。




SHISYAMO(ししゃも)は、 2010(平成22)年に、神奈川県にある川崎市立川崎総合科学高等学校の同級生だった宮崎朝子さんと松本彩さんが結成したガールズ・ロックバンドです。
その後、同級生の吉川美冴貴さんが加入し、「スリーピースバンド(3人組)」になりました。



 もともとのバンドの名前は、漢字の「柳葉魚(ししゃも)」でしたが、2012年に、全国の高校アマチュアバンドが集まる第9回「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2012」で「宿題が終わらない」を披露し、優秀賞とボーカル賞を受賞したのを機に、「SHISYAMO」に改名しました。


その後、3人は、2013年に高校を卒業し、本格的なバンド活動を始めました。
2014年には、メジャーデビューしますが、メンバーの1人の松本彩さんが卒業し、
代わりに松岡彩さんが入り、現在の3人組になりました。
 
ここで、現在のメンバーを紹介します。
 
・宮崎朝子さん(みやざき・あさこ 1994年神奈川県生まれ。ボーカル、ギター。ほとんどの曲の作詞・作曲。)

・松岡彩さん(まつおか・あや 1996年大阪府生まれ、ベース。アルバイト中に宮崎さんに誘われる。)

・吉川美冴貴さん(よしかわ・みさき 1994年神奈川県生まれ、ドラムス、リーダー)


 2016年1月4日に、武道館単独ライブを開催し、チケットは完売し大成功しました。
 翌年、2017年1月に、NTTドコモのCMに抜擢され、メンバーが出演し、「明日も♪」の曲も、
全国に流れ、SHISYAMOの知名度は、一挙に全国区になりました。

 さらに、2017年12月には、NHK紅白歌合戦に初出場しました。
 
 ドコモのCMでは、魚の
柳葉魚(ししゃも)」の話もしていましたので、
ここで、蛇足を承知で魚の「ししゃも」を紹介します。


 「柳葉魚(ししゃも)」は、キュウリウオ科の魚で、世界でも北海道の太平洋側の一部でしか獲れません。この魚は回遊魚で、北海道の河川で生まれ、2才の晩秋に北海道の河川に戻り、遡上して産卵します。
 アイヌの伝説では、「神様がくださった魚」とも言われています。
 以前は安価な魚で、よく酒の肴として焼いて食用にされていました。
 
 蛇足の蛇足ですが、「ひとり旅」♪(作詞・吉田旺、作曲・浜圭介 1976年)という、佐良直美さんや美空ひばりさん、天童よしみさんらが歌った曲の中には、
「♪見知らぬ町の 古い居酒屋で ししゃも肴に ひとり飲んでます♪」という歌詞があります。

 しかし、現在はししゃもの漁獲量が激減し、同じキュウリウオ科のキュウリウオやカラフトシシャモが、代用されることが多くなっています。


<写真 柳葉魚(ししゃも)>




 遠回りしましたが(笑)、「明日も♪」の2番の歌詞、学校編を紹介します。

 

(2)
月火水木金 学校へ
友達の話題についていくのは 本当は
私にとっては 大変で
私が本当に好きなのは 昨日のテレビじゃない

月火水木金 学校へ
本当は渋谷も原宿もわからない
だけど金曜日が 終われば大丈夫
週末は 私のヒーローに 会いに行く

ダメだ もうダメだ 涙も拭けない
そんな自分変えたくて 今日も行く

ちっぽけなことで悩んでる
周りの人は 笑うけど
笑いもせず ただ 見せてくれる 
走り方 ヒーローが 教えてくれる

痛いけど 走った
苦しいけど 走った
明日が変わるかは わからないけど
とりあえず 私は折れない
ヒーローに 自分重ねて
明日も



 2番の歌詞は、学校に行くのが嫌な、あるいは不登校の生徒や児童の皆さんに、ぜひ味わってほしいです。
 この歌詞のとおり、本当はほとんどの子供たちが学校は嫌いだけど、
「痛いけど、苦しいけど」行っていることに、気づいてほしいです。

私も、生徒の時の学校生活の思い出は、痛くて苦しいことが多かったです。
でも、折れないで 月火水木金、通ったことを思い出します。

結局、ほとんどの人が、仕事も学校も、苦しい中、痛い中、通学しています。
でも、自分の明日のために、折れないで逃げないで、通っているんです。
そのことに、気づいてほしいです。
 
<写真 2017年2月発売で「明日も」が入っているアルバム「SHISYAMO 4」>




「明日へ♪」は、サッカーJ1リーグの「川崎フロンターレ」の応援ソングです。

 SHISYAMOのメンバー3人は、川崎フロンターレのサポーターで、大ファンです。
 この「明日へ」の曲も、川崎市にある等々力陸上競技場で、SHISYAMOのメンバーが川崎フロンターレの応援をしているときに、宮崎朝子さんがインスピレーションを感じて作った曲だと、言われています。
 ちなみに、2017年の開幕戦の始球式も、SHISYAMOが行っています。

 2017年12月、川崎フロンターレがJ1で初優勝した時の、宮崎朝子さんのコメントを紹介します。

「本当に本当にうれしいです。そして、生まれてからずっと住んでるこの川崎という街をとても誇りに思います。
 ずっと信じていたので、この結果にビックリはしていませんが、とにかく、川崎フロンターレを応援していて良かったなと心から思いました。

 そして、SHISHAMOにとっても大切な曲である「明日も」という曲で、川崎フロンターレに関われたこと、自分たちもサポーターとして応援できたことは、自分たちの人生の中で、とてもかけがえのない時間だなと感じました。
 これからも応援し続けます!」

 川崎フロンターレがJ1優勝し、SHISYAMOは紅白出場と、2017年は川崎にとって、すばらしい年となりましたね。


「明日も」の歌は、性別や世代を超えて、元気をもらえる名曲だと思います。
それでは、「明日も!」の3番を紹介します。



(3)
良いことばかりじゃ ないからさ
痛くて泣きたい時もある
そんな時にいつも
誰よりも早く立ち上がる ヒーローに会いたくて

痛いけど走った 苦しいけど走った
報われるかなんて わからないけど
とりあえずまだ 僕は折れない
ヒーローに 自分重ねて
明日も

仕事も 恋も 勉強も
一つも 手抜きはできないな
明日の自分のためだと思えば良い
泣くのは別に 悪いことじゃない

昨日の自分を褒めながら
今日をひたすらに 走ればいい
走り方はまた 教えてくれる
ヒーローに自分重ねて
明日も


 
私の2018年は、この「明日も」の歌詞を心に刻みながら、
毎日、手抜きせずに、
でも無理せずに、
仕事に、勉強に、家族のために
ひたすらに、ゆっくりと、
がんばろうと思います。

みなさんも、
報われるかどうかは気にせず、
ゆっくりでいいから、
ともかく、まっすぐに歩き続けて
行きましょう。

頑張れとは言いません。

でも
明日も、あさっても、
2018年も、

折れずに
負けずに
ゆっくりでも
歩いて生きていきましょう。

2018年も
このブログを、よろしくお願いします。






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