本当にあった不思議な話の続きです。
兄は3週間のリハビリ入院をし、毎日3時間のリハビリをしたあと、予定どおり退院しました。
退院の日、麻痺していた兄の左手の親指と人差し指の2本の指は、まだ完全には元通り動きませんでした。例えば、左手の2本の指で洗濯バサミを開いて棒に付けられ里のは、1個か2個でした。
しかし、本人のたっての希望もあり、最初の病院と併せて1ヶ月ぶりに退院し、即、職場に復帰しました。
職場復帰のドクターからの条件は、(1)週1回のリハビリ通院をすることと、(2)車の運転は発症後3ヶ月(退院後2ヶ月)はなるべく控えることでした。
兄はリハビリ通院は、退院後2ヶ月が経っても続けています。
車の運転の方も、最低限にしています。
なぜ、車の運転を発症後3ヶ月は、控えるようにドクターがおっしゃったかというと、実は、兄が最初のドクターから診断を受けた「特に場所は確認できなかったが脳梗塞(のうこうそく)の疑い」は、再発の可能性が高い病気で、6人に1人は3ヶ月以内に再発すると言われています。
ですから、3ヶ月以内の再発確率は、17%ということになります。
さらに、「脳高速」は、病気の前兆はほとんどなく、もし、再発すると、突然、声が出ないとか手足が動かないとか、最初より重症になることが多く、最悪、死亡してしまうこともあります。
ですから、兄は「病気」を認めようとしませんでした。
<写真 リハビリルーム>
兄は今も、血をサラサラにする作用のある薬と、胃と腸の炎症を押さえる薬を服用しています。
その薬をもらうために、以前から行っていた内科医に診てもらった時のことです。
その先生は、
「MRIや心臓の検査でも、特に悪い箇所は出ていない。左手の人差し指と親指が動かなかったのは、脳梗塞ではなく、左肩の部分の細い血管が詰まった可能性が高いですよ。整形外科へ行けばそういう診断だったと思います。」
と、セカンド・オピーニオン(第2の診断)を言われました。
兄は、この先生の意見を、大喜びで信じています。
私(妹)としては、素直に最初の診断を受け入れて体調管理をしてほしいとちょっと心配です。
まあ、とりあえず「発祥3ヶ月・6分の1の再発確率」の時期はクリアしたので、リハビリや薬を続けてくれるなら、OKかなとも思います。
兄の指も、ほぼもとに戻り、退院の前には1、2個だった洗濯ばさみを止めるのも、今ではリハビリ病院にある50個全部を止められるようになりました。
兄は言います。
「今までは体調『青信号』だったけど、これからしばらくは『黄色信号』で、ゆっくり焦らず生きるよ。
幸い右手は無傷だから、ブログや作詩も、小林麻央さんみたいに、書けるうちは書いていく。」
私としては、「バカ兄貴」が、このまま回復してくれることを祈るばかりです。
そうそう、皆さんにご心配いただいた、アクセルとブレーキを踏み間違えて自損事故を起こした母も、
盆前には退院し、自宅に戻りました。
そして、お盆休みには久しぶりに、母も兄も、高齢者看護の施設から出てきた父も、犬のチワも揃いました。
母が事故で入院したときは、田植えのシーズンだった実家の周りは、お盆には、緑に育ったイネと黄色のヒマワリ畑になっています(写真)。
来年も、家族でこのヒマワリを見えることを、祈るばかりです。
まだまだ残暑は続きます。
皆さんも、健康には十分注意してください。
<おばあさんの家の近くのヒマワリ畑>
最後に、「じゅんくう詩集」からリハビリの詩を1つ紹介します。
「リハビリ狂詩曲(ラプソディ)」 (じゅんくう)
1,2、3、4 5,6,7,8
リハビリ がんばる
器械で足上げ 心も挙げろ
筋肉 しっかり つけるんだ
2,2,3,4 5,6,7,8
リハビリ ビリビリ
遠くへ歩こう 一歩一歩
ルームランナー へっちゃらさ
3,2,3,4 5,6,7,8
リハビリ ファイト
積み木を積むんだ 一個づつ
七転八倒 負けないぞ
4,2,3,4 5,6、7、8
リハビリ ビリビリ
体操・散歩で 体力回復
心も前向き マーチの気分
5,2,3,4 5,6,7,8
リハビリ へっちゃら
手首の運動 五十、百回
がんばれ がんばれ 自分を信じ
6,2,3,4 5,6,7,8
リハビリ 進撃
指の体操 洗濯ばさみ
1個1個が 明日を付ける
7,2,3,4 5,6,7,8
リハビリ ハッピー
笑顔と笑いが 心の薬
生きてるだけで 丸儲け
8.2.3.4 5,6,7,8
リハビリ 青春
人生復活 もうすぐだ
夢はここから 生まれてく
ここから、再出発!
リハビリ狂詩曲(ラプソディ)
未来はリハビリの先に咲く
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