しっかりと準備し、厳重に警戒してください。
気象庁の発表によりますと、8月30日午前3時現在、台風10号は、千葉県銚子市の南東380kmの北緯33度25分、東経143度55分の海上にあって、北北東へ毎時20kmの速さで進んでいます。
中心気圧は965hp(ヘクトパスカル)、中心付近の最大風速は35m/sと強い勢力を保ち、風速25m/s以上の暴風域も東側170km、西側70kmの大きさで伴っています。
(ちなみに、台風の強さはhpではなく、中心付近の最大風速で決めています。33m/s以上44m/s未満が「強い台風」、44m/s以上54m/s未満が「非常に強い台風」、54m/s以上が「猛烈な台風」です。33m/s未満は以前は「並の台風」とか「弱い台風」と呼んでいましたが、今は使っていません。台風10号は30日午前3時現在、35m/sで「強い台風」です。)
台風10号は8月30日の午後から夜にかけて、東北地方の太平洋側に上陸しその後東北を南東から北西へ縦断する恐れが強まっています。
関東から北海道までの広い範囲で、暴風・大雨・高潮などに十分注意してください。
<台風10号 気象庁HP>
今回の台風10号は、関東の南海上で発生したあと、沖縄近くまで南下し、その後、Uターンしてきて、東北太平洋岸に向かう予測です。
台風が東北太平洋側に上陸するのは、記録をとりはじめてから初めてです。特に、今回、台風10号の上陸が予想される地域は、岩手県・宮城県・福島県など、東日本大震災の被災地です。
台風の直撃になれていない上、震災で地盤が低くなったり建物が弱っている地域も多いので、暴風、大雨に加えて、高潮や突風(竜巻)にも注意してください。
改めて、台風への備えを紹介しますので、十分に警戒してください。
(1) 家の外の備え(風雨が激しくなる前)
水害に備え、側溝や排水溝の掃除をし、水はけをよくする。また、屋根、塀、壁などの点検、補強も台風が来る前に行っておく。
(2) 非常用品を備蓄
ライフライン(水道・電気など)が途絶えたときの事を想定して、非常用品を備えましょう。食料・水・電池等は、救助・復旧に必要な、概ね3日分程度が必要と言われています。
<備蓄推奨品>
・ 懐中電灯(LEDライト)やマッチ・ライター
・ 情報取得・通信手段(携帯・スマホやラジオと電池・充電器など)
・ 非常用食料と飲料水(3日分)
・ 貴重品(小銭を含むお金など)
・ 薬(特に病気の人)やおむつ(幼児がいる家庭)
・ 生活用水(お風呂に水をためておくと、水洗トイレや洗い物等に使えます)
(3)家族で話し合っておく
避難場所やルート・方法、落ち合う場所・連絡方法などを、家族で話し合い確認しておきましょう。
できれば、地元自治体(区・市町村等)のホームページなどで、「ハザードマップ」を確認・取得しておきたいものです。
台風への備えと非難は、早めにしっかりと余裕をもって行い、厳重に警戒してください。
雨の場合の避難は、土砂災害については「ただちに避難」が必要ですが、洪水については「2階などへの縦避難」の方が安全な場合もあります。