「努力は必ず報われることを、私、高橋みなみは、人生をもって証明します。」 これは、AKB48グループの初代総監督・高橋みなみ(愛称「たかみな」)さんの言葉です。
「アイドルの坂道」5回目は、AKB48の名実ともにリーダーの高橋みなみさんを紹介します。
私は、不登校の小学生の部屋に2つの「日めくりカレンダー」を掛けています。小学生が寝てから、こっそり、毎日カレンダーをめくるのですが、その1つは「まいにち修造」(元プロテニスプレーヤー・松岡修造さん)で、もう一つが高橋みなみさんの「たかみな日めくり」です。
その中には、「自分は自分でいいか」とか、「ピンチは、ゲームをクリアするためのミッション」など、多くの珠玉の言葉が入っています。この日めくりに、子供復活の願いを込めています。
総勢300人のAKB48グループを引っ張ってきただけあって、高橋みなみさんのリーダーシップは、すごいと思います。
彼女がMCを努めているNHKEテレの「いじめをノックアウト」などを見ていても、「まず自分と相手を知ることから始めよう」など、彼女のアドバイスは嫌みがなく「人間として暖かくすばらしいコメント」が多く、アイドルを超えた存在です。
ところが、高橋みなみさんは身長1m48cmしかなく、あまり、これと言った特技もありません。
それでも、300人の若い女性アイドルたちがついてくる高橋みなみさんの人間としての魅力について、考えてみたいと思います。
<たかみな日めくり(PHP)>
高橋みなみさん(本名)は、1991(平成3)年4月8日、東京都八王子市生まれです。
2005(平成17)年、14歳の時、「ホリプロスカウトキャラバン」のオーデションを受けていた途中で、高橋みなみさんは「AKB48オープニングメンバー(1期生)オーデション」の募集に応募し、応募総数7924名から、330倍の難関を突破し24名の合格者の中に入りました。
合格理由は、誕生日が48(4月8日)、身長も48(148cm)だったからという話もあって、ダンスは、ずば抜けて下手だったそうです。
それでも、寝る間を惜しんで練習し、AKB48のインディーズ・デビューシングル「桜の花びらたち」(2006年)では、高橋みなみさんがセンターを努めています。
発熱したスタッフに、解熱用のシップを差し入れしたり、ダンスの下手な後輩に個人指導をしたり、泣いているメンバーをトイレで慰めたりして、高橋みなみさんはAKB48の中で一目置かれる存在になっていきました。
初期メンバーの中で、唯一、1度も説教しなかった高橋みなみさんについて、総合プロデュサーの秋元康さんはのちに、「AKB48とは、高橋みなみのことである。」と言っていますが、まさに運命だったのかも知れませんね。
高橋みなみさんは、東京都八王子市の八王子市立第2中学校を卒業し、高校は芸能活動に専念するため、私立「晃陽学園高校東京校(通信制)」に、親友の前田敦子さんらと通い卒業しました。
家族は、「父、母、弟(5歳下)、犬、ネコ2匹」でしたが、現在は両親は離婚されています。
家族全員が血液型が違うそうですので、両親の血液型は「A型とB型(AO型×BO型)」ということになりますね。
そういえば、以前、紹介した乃木坂46(卒業)の橋本奈々未さんも、両親と弟一人でしたね。弟のいる長女は、しっかり者が多い気がします。
昔から言う「一姫二太郎(いちひめ、にたろう)」(一番目が女の子、二番目が男の子が良い)は、本当みたいですね。
私は、違うからダメなんかな。?
さて、高橋みなみさんは、2005年12月8日、東京都千代田区外神田(秋葉原電気街)にある「A
KB劇場」でデビューしました。この時の一般入場者は、わずか7人でした。
ちなみに、「AKB(エーケービー)」は、劇場のある秋葉原(AKIHABARA)から付け、「48(フォーティエイト)」は、結成当時の所属事務所の社長の芝幸太郎さんの名字の芝(しば=48)からとりました。
AKB48は、2006年10月に「会いたかった」でメジャーデビューしますが、当初、なかなか人気が出ませんでした。(当初は、「デフターズレコード」(ソニーミュージック系)に所属していました。)
2008年10月にキングレコードに移籍して出した10枚目シングル「大声ダイヤモンド」から、徐々にCDの売り上げが伸び初め、2009年の14枚目シングル「RIVER」で初めてオリオン1位になりました。
その後、2011年には22ndシングル「フライングゲット」で、2012年には26thシングル
「真夏のSounds good!」で2年連続日本レコード大賞を受賞しています。
CDシングルの売り上げは、2011年10月の23rdシングル「風は吹いている」で通算1000万枚を超え、2016年には4000万枚を超えています。
まさに、「国民的アイドルグループ」ですね。(ソニーミュージックは、キングレコードに移籍後、AKB48が大ブレイクしたため悔しがり、公式ライバル乃木坂46を立ち上げました。)
高橋みなみさんも「たかみな」の愛称で活躍し、2012年に「AKB48初代総監督」に就任し、「神7(かみセブン)」(AKB48の伝説的人気メンバーで、高橋みなみさんを初め。前田敦子さん、大島優子さん、渡辺麻友さんなど)の1人として、名実ともにAKB48の中心メンバーの1人になりました。
そして、2015(平成27)年12月に総監督を横山由衣さんに譲り、2016年4月8日に、AKB48を卒業しました。
こう書くと順風満帆のようですが、デビューした2005年からブレイクした2009年まで、なかなか人気が出なかったり、絶対エースで親友の前田敦子さんの卒業、たかみなさんのお母さんのスキャンダル話など、数々の試練を、たかみなさんは、持ち前の明るさと前向きなリーダーシップで乗り越えてきました。
AKB48卒業後も、「いじめをノックアウト」(NHK教育放送、MC)をはじめ、「ミライ☆モンスター」(フジテレビ系、MC)、「世界の村で発見 こんなところに日本人」(テレビ朝日系、パネラー)などテレビ・ラジオの番組へのレギュラー出演や、著書「リーダー論」(講談社)や「たかみな日めくり」(PHP)、「雑誌JJのコーナー『たかみなの悩んだら聞いてみな』」など、子供たちや悩んでいる人たちに、夢や勇気をもってもらう活動をしています。
公式ライバル「乃木坂46」のメンバーですら、「たかみなさんに相談したい」と話すほど、AKB48だけでなく、日本の女子アイドル全体のリーダーにもなっています。
<写真 高橋みなみ・著「リーダー論」(講談社)>
それでは、高橋みなみさんの名言を、いくつか紹介します。
○「私にとって努力は無限大の可能性です。」
○「やっぱりいじめる子って、仲間がつくから強い気持ちになると思うんです。
だったら、いじめられている子の方に、みんな寄り添ってあげるべきです。
『大丈夫かぁ?』の言葉でその子は救われます。
『おまえやめろよ。』って言えなくても、絶対、いじめてる子の方についちゃダメ!」
○「頑張り続けることが難しいことだと、すごくわかっています。
でも、今、頑張らないと未来はないということ。頑張らないと始まらないことをわかってほしい。」○「ここで夢を追いかけようか、迷っている人に一言。
自分にウソをつくな! やりたいことをやれ!
現状に甘えるな!」
たかみなさんの言葉は、名言だらけで、すごいですね。
おしまいは、卒業を控えた2015年6月6日の最後の「AKB選抜総選挙」で、自己最高の4位に入った時の高橋みなみさんの名演説を紹介します。
○「私は毎年、<努力は必ず報われる>と言ってきました。
中には、『努力は必ず報われるとは限らない。』という人もいます。
そんなのわかっています。でもね、私は思います。頑張っている人が報われて欲しい。
だから、みんな目標があると思うし、夢があると思うんだけど、
その頑張りがいつ報われるとかいつ評価されるのかとかわからないんだよ。
わからない道を歩き続けなきゃいけないの。
きついけどさ、誰も見ていないとか思わないで欲しいんです。
絶対ね、ファンの人は見ててくれる。 これだけは、私はAKB人生で一番言い切れることです。
だから、あきらめないでね。
私がこの身をもって、人生をもって、
『努力は必ず報われる。そして夢は叶う。』ことを証明します。」
高橋みなみさんは、「4月8日」生まれです。
だから、生まれながらに「AKB48」なのかも知れません。
でも、「4月8日」は、ある歴史上の人物の誕生日でもあります。
4月8日と言えば、「花まつり」ですね。
そうなんです。4月8日は、「お釈迦様(ゴータマ・シッダッルタ)」の誕生日でもあります。
こう聞くと、高橋みなみさんは、アイドル界のお釈迦様のような気もしますね。
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)、百鬼夜行(ひゃっきやこう)」の芸能界で、高橋みなみさんは、アイドルのお手本となってほしいですね。
そして、たかみなさんは、その期待に応えてくれそうな気がしています。
<写真 桜の花びらたち>
おしまいは、みなさん一人一人の「4月の旅立ち」を応援する意味で、
高橋みなみさんがセンターを務めた「AKB48のデビュー曲(インディーズ)」で、 前田敦子さんをはじめ、卒業するメンバーが必ず最後に歌う曲「桜の花びらたち♪」の歌詞の一部を紹介します。
♪「桜の花びらたち」(歌:AKB48、作詞:秋元康、作曲:上杉洋史)♪
♪(1番)
教室の窓辺には うららかな陽だまり
あと僅かの 春のカレンダー
授業中 見渡せば
同じ制服着た 仲間たちが
大人に見える
それぞれの未来へと
旅だって 行くんだね
その背中に
夢の翼(はね)が
生えてる
桜の花びらたちが咲く頃
どこかで 希望の鐘が鳴り響く
私たちに あしたの自由と
勇気をくれるわ
桜の花びらたちが咲く頃
どこかで 誰かが きっと祈ってる
新しい世界のドアを
自分のその手で開くこと ♪
0 件のコメント:
コメントを投稿