長い間、「どうせアイドルだろ」みたいな気持ちで、興味なかったのですが、「貧乏な家計・家族を助けるためにアイドルになって、家族の生活のメドがたったので卒業、芸能界も引退」という、「家族想いアイドルの乃木坂46・橋本奈々未さん(愛称:ななみん)」のことを知って、急にアイドルの一部に興味が出てきました。
そこで、不連続で「アイドルの坂道」というシリーズを作り、今までに2回紹介した「乃木坂46」はもちろん、AKB48やジャニーズ、地下アイドルや昭和のアイドルまで、いろいろな「アイドル」の青春・人生を紹介したいと思っています。
今、「空前のアイドルブーム」で、1000組以上、1万人以上とも言われる、日本のアイドルたちは、坂道を登ったり、転んだり、転げ落ちたりしています。
そんな「アイドル戦国時代」の中で、頂点に立っているグループの一つが「乃木坂46」です。
「乃木坂46」の今の人気は「すごい」の一言に尽きます。
2016(平成28)年12月に開催した、「武道館 クリスマス・コンサート」では、選抜メンバーの2日間はもちろん、アンダーメンバーの2日間も、そしてデビューしたばかりの3期生のライブまで、すべて完売し、5日間で6万人を動員しました。
また、コンビニの雑誌コーナーを見てみると、「マガジン」「サンデー」「チャンピオン」「プレイボーイ」などの男性向けの漫画や雑誌の表紙を「乃木坂46」のメンバーが表紙を飾っているのをはじめ、女性向けファッション雑誌の専属モデルも5人以上いて、12月だけで「Sweet」、「non-no」、「Ray」、「cancam」など一流のファッション雑誌の写真を席巻しています。
他にも、2年連続2度めの「NHK紅白歌合戦」の出場が決まっているのはもちろんですが、
コンピューターメーカーの「mouse」や「明治」の乳飲料、「パナソニック充電池」などの新CMも始まっています。
乃木坂46を知らない人も、テレビ番組や雑誌、CM,ラジオなどで、知らないうちに、彼女たちを見たり、曲や声を聞いたりしていると思います。
今回は、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの「乃木坂46」の中でも人気ナンバーワンで、人見知りで動物好きの関西女子・西野七瀬(にしの・ななせ)さんを中心に紹介したいと思います。
<写真:西野七瀬さんが大好きなハト>
西野七瀬(本名)さんは、「阪神大震災」の前年、1994(平成6)年5月25日、大阪府大阪市平野区の出身で、愛称は「なぁちゃん」「ななせまる」などと言われています。
七瀬さんは、「バリバリの関西女子」ですが、小さい頃からおとなしく、人見知りで団体行動が苦手な女の子でした。
うどんと絵、プールでの潜水が好きで「潜水のナナ」と呼ばれていました。
中学校ではバスケットボール部に入りますが、めんどくさい「女子とのつきあい」が苦手で、1年の夏休みで退部しました。
高校は、看護士のお母さんの薦めもあって、「看護コース」のある大阪府立松原高等学校に入りました。七瀬さんは、相変わらず人見知りのおとなしい女の子でしたが、「家族旅行で東京・原宿へ行った時、1日で7人にスカウトされた」ほど、かわいい女子高校生になっていました。
西野七瀬さんが高校2年の夏休み、2011年8月に「乃木坂46」の1期生のオーデションがあり、お母さんが応募しました。
3万8934人の応募者から、1000倍以上の倍率で選ばれた36人の中に、17歳の西野七瀬さんの名前がありました。
最初、七瀬さんは、レビュー前のレッスンでは大阪から東京へ「通っていましたが、他のメンバーにおいていかれないために自分で上京して寮に入ることを決意し、高校も東京都目黒区の日出高等学校の通信制に転学しました。
七瀬さんの両親は、高校卒業までは自宅から通わせたかったのですが、七瀬さんは自分で退路を断ちました。
乃木坂46に入るのも大変ですが、実は乃木坂46は、シングル曲ごとに「センター」や「福神(AKB48の「神セブン」に対応するフロント・ポジション)」、16人前後の「選抜」、そしてテレビ等に基本出られない「アンダー」などのポジションが変わる競争社会で、精神的にかなり大変です。
西野七瀬さんは、1枚目、2枚目の曲では「選抜」で、3枚目で初めてフロントの「福神」になりました。
ところが、2012年12月発売の4枚目のシングル「制服のマネキン」では、学業のため休業していた秋元真夏さんが復帰したことにより、押し出される形で「福神」から「選抜」に落ち、続く5枚目でも選抜のままで、悔しい思いをしました。
しかし、ここで西野七瀬さんは、精神的に成長しました。
2013年7月発売の6枚目シングル「ガールズルール」で七瀬さんは半年ぶりに「福神」に復帰し、 2014年4月発売の8枚目シングル「気づいたら片想い」で初めてセンターに抜擢されました。
その後は、9枚目の「夏のFree&Easy」(2014年7月」、11枚目の「命は美しい」(2015年3月」、13枚目の「今、話したい誰かがいる」(2015年10月)と、西野七瀬さんは4度のセンターを経験しました。これは、デビュー時から5作連続を含む6回のセンターを務めた生駒里奈さんに次ぐ記録で、ここ2年間では最多です。
しかし、彼女は相変わらず「人見知りで泣き虫」で、特に標準語のトークは苦手です。
お笑いコンビ「くりぃむしちゅーの上田晋也」さんがMCを務めるトーク番組では、「お焼香をしてるの?」と言われるほど暗い顔をしていました。
しかし、関西弁を話すと、「日本一かわいい関西女子」と言われていて、テレビ番組でも大人気です。
たとえば、上田晋也さんに対しても、
「あんなぁ、あたし上田さんのことが、好きになってしもうたんやけど、どうしたらいい?」と言って、秒殺してしまいました。
また、動物好きとしても知られていて、犬やネコはもちろん、トカゲやヘビなどの「は虫類」や、フクロウなどの鳥類も平気で触ることができます。
特に、鳥類が好きで、「ハトの講義」(?)も、熱く語っています。(以下、西野七瀬さんの言葉)
「私はハトが大好きアイドルです。
まずは、ヤマバトの鳴き声が好きで、ホッホーホホ、ホッホーホホというようにリズム感をもっていて犬やネコのようにワンパターンではなく、新しいなあ(?)、と思います。
次の魅力は色です。グレーの羽にピンクの足がアクセントで、首は紫か緑です。この色のバランスが絶妙で、駅でも住宅街でもどこにでも馴染める感じが好きです。
いつかは、ハトをテーマにしたファッションにも挑戦したいと思っています。
1番好きな鳥は雷鳥で、1番嫌いな鳥は羽がなくて肉みたいなヒヨコです(?)。」
(テレビ東京系「乃木坂ってどこ」より)
<乃木坂駅に張りだされた乃木坂46のポスター(1番手前が西野七瀬さん)>
「乃木坂46」が、トップアイドルとして坂道を駆け上がる中でも、西野七瀬さんは握手会やグッズの売り上げが乃木坂ナンバーワンで、「風を着替えて」(2016年)という「ソロ写真集」の売り上げも87000冊以上を売り上げ、「オリコンの2016年写真集ランキング」で女優の広瀬すずさん(2位)を押さえてトップを記録しています。
ちなみに、この写真集ランキングで、ベスト5のうち3つまでが「乃木坂46」関係で占められ、AKB48は5位に「AKB総選挙 水着サプライズ写真集」が入っているだけです。
また、七瀬さんデザインの耳かきの梵天(ふわふわした部分)の神様「どいやさん」が、キディランドで2013年から発売され、「乃木坂グッズ」で売り上げ1番人気になりました。
さらに、西野七瀬さんは、人気ファッション誌「non-no」の専属モデルも務め、「ピザハット」のCMでの単独出演をはじめ、「mouse」や「明治」など乃木坂46の多くのCMにも出演し、不動の1番人気となっています。
デビュー曲のキャンペーン時のテッシュ配りでは、通行人にテッシュが配れずに泣き出すほど、「人見知り」で「泣き虫」の西野七瀬さんですが、自身が初センターを務めるCDのヒット祈願のためには、ギネス世界記録で233mの高さの「マカオタワー」からバンジージャンプを飛ぶなど、プロ意識も半端ではありません。
西野七瀬さんのすごさは、ファンの人気が1番だけではなく、メンバーなどのまわりの女子にも人気がある点です。乃木坂46のメンバーに「彼女にしたいメンバー」のアンケートをとると、七瀬さんがダントツ1位になり、ライバルのはずのAKB48のメンバーにも「熱烈な西野ファン」がいるほどです。
<西野七瀬さんがバンジージャンプしたマカオタワー>
ここで、私自身も馴染みのないAKB48や乃木坂46の「握手会」について、少し説明します。
「握手会」は、ライブコンサートとともに、「会いに行けるアイドル」の2大イベントです。
乃木坂46の「全国握手会」(全握と呼ばれます)を例にとると、参加券は、特典付きCDなどに封入されており(通常版CDには入っていません)、そのことがCD売り上げにつながっていると言われています。
握手会会場では、「荷物チェック→金属探知機チェック→荷物を置く→メンバーと握手→荷物を受け取る」の流れで、メンバー1人との握手またはミニライブ参加に、1枚ずつ参加券が必要です。
1枚で握手できる時間は、3~5秒で時間がくると係員(はがしと呼ばれています)に押し出されます。
乃木坂46の「全国握手会」には、基本的に1レーンに2人のメンバーがいてファンがどこに並ぶか選択できますが、特に人気のメンバーは1レーン1人の「ソロレーン」があります。
人気のメンバーは、数時間待ちもあるそうです。
ちなみに、1番最近に首都圏で実施された「全国握手会」のレーンは次のとおりです。
<2016年11月23日 千葉・幕張メッセ>
△第1レーン 橋本奈々未(16枚目センター、卒業・引退)
△第2レーン 西野七瀬
△第3レーン 白石麻衣
△第4レーン 斉藤飛鳥
△第5レーン 衛藤美彩
△第6レーン 秋元真夏
△第7レーン 若月佑美
△第8~20レーン 各2人×13レーン
伊藤純奈、生田絵梨花、山崎怜奈は欠席
この「ソロレーン」の7人と、欠席している生田絵梨花さんの8人が、「乃木坂46」で最も人気があるメンバーかなと、思います。
最後に、「乃木坂46」と西野七瀬さんの人気を象徴する出来事を紹介します。
乃木坂46とMCのバナナマンが出演するテレビ東京系の番組「乃木坂工事中」(日曜深夜0時~)
での話です。
乃木坂46の「お宝」を専門業者に鑑定してもらう番組でのエピソードです。
橋本奈々未さんがもってきた7年前の雑誌「月刊バスケットボール」に、高校インターハイのバスケットボール出場チーム特集」として、マネージャーとして高校時代の橋本奈々未さんが写っているものが、通常10円の価値が、300円と鑑定されました。
ところが、もし橋本奈々未さんのサインを入れると8000円に査定があがると鑑定され、乃木坂の今の人気を裏付けました。
また、大リーグ「ヤンキーズ」の田中将大選手が、誕生日のお祝いをしてくれた乃木坂46のメンバーにお礼にくれたグローブのうち、西野七瀬さんのもの(なあちゃんの刺繍入り)が、10万円と鑑定されました。
さらにすごいのが、持ち主の西野七瀬さんがグローブにサインを入れると、倍、つまり20万円になるという鑑定がされました。
乃木坂46の1番人気の西野七瀬さんのサインは、10万円ってことなのかなあと思うと、今の「乃木坂46」の人気のすごさを示すエピソードですごいですね。
<西野七瀬さんデザインのグッズ どいやさん>
一言にアイドルと言っても、年収数千万円のトップアイドルから、数百円の出演料の地下アイドルまで、いろいろいるようです。
ただ、今をときめくトップアイドル「乃木坂46」が、過激・グラマー路線ではなく、ミニスカートやビキニ、マニキュア原則NGの正当派アイドルであるのは、嬉しいことだと思います。
また、乃木坂46の中心メンバーには、「家族のための生活費と弟の学費を稼ぐためにアイドルになり、自宅を買って引退・卒業」する橋本奈々未さんや、「元ひきこもり・不登校」の白石麻衣さん、ミャンマー人と日本人のハーフの斉藤飛鳥さん、人見知りで動物好きの関西女子・西野七瀬さんらがいるということは、すごく嬉しいことだと思います。
最後は、乃木坂46のドキュメンタリー映画の表題でテーマソングでもある「悲しみの忘れ方」の歌詞の一部を紹介します。
♪「悲しみの忘れ方」(歌:乃木坂46、作詞:秋元康 作曲:近藤圭一)♪
♪
爽やかな風が吹いて
木々の枝 揺らしている
木漏れ日のその下を 歩きながら想う
どんな道も きっと どこかへ続く
あの頃の私たちは
今いる場所も わからずに
暗くて見えない道 星を探すように
胸の奥の夢を 手がかりにしてた
つらいことも いっぱいあった
いくつもの坂 登った
迷ってるのは
私たちだけじゃないんだ
そばにいつだって 誰かいる
いいことひとつ
今日の中に見つけて
悲しみをひとつ
忘れようとして来た
(中略)
思い通りに
何も行かないけれど
それでも 誰もが前を向く
みんな同じだ
迷い悩み傷つく
悲しくなったら
もっともっと泣こうよ♪
<一句>
アイドルが 闇夜で探す 宵の明星
<写真 宵の明星>
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