2017年12月17日日曜日

アイドルの坂道(12)地方の力(チーム8全員本社兼任)に賭けた13年目のAKB48新組閣

 2017年12月8日、東京・秋葉原で行われた「AKB48劇場12周年記念公演」で、3年ぶりにAKB48の新組閣がサプライズ発表されました。
 今回はその内容と、組閣の目玉になった「チーム8」の注目メンバーたちの紹介をしたいと思います。


 最初に、サプライズ組閣発表直後のAKB48・二代目総監督・横山由依(よこやま・ゆい、京都府出身、25歳)さんのメンバーを前にした発言を紹介します。

「12周年目にもらったこれ(新組閣発表)を、試練なのかチャンスなのかわからないけど、13年目に繋げられるように、必死に乗り越えていきましょう。
 ここにいるメンバーで、もう1回東京ドームに立ちたいって、本当に本当に思うので、そう思えるメンバーと、その夢を一緒に追いかけてくれるファンの皆さんと、13年目もがんばっていきたいと思います。」

 坂道グループ(乃木坂46、欅坂46など)の人気が急上昇し、11月には乃木坂46の「東京ドーム2daysコンサート」が大成功したばかりの中で、まじめな横山総監督の危機感が、ひしひしと感じられますね。


<写真:12周年を迎えた「AKB48劇場」が入っているビル(東京都千代田区・秋葉原電気街)>






 13年目を迎えるAKB48の新組閣の特徴を一言でいえば、「地方の力に賭けたAKB48」です。

 まず、宮脇咲良(HKT48=福岡市博多)さん、北川綾巴(SKE48=名古屋市栄)さん、白間美瑠(NMB48=大阪市難波)さんなど、東京本社(正式名称ではありませんが、ファンは東京秋葉原を拠点とするAKB48グループ本体をこう呼んでいるので今回はその呼び方を書きます)と兼任をしていた、姉妹グループの有力メンバーのほとんどが兼任を解除され、姉妹グループ専任となりました。
 これは、地方にある姉妹グループの体制強化が目的だと思います。

 一方、空いた東京本社のメンバーには、2014(平成26)年に、全国47都道府県で1人づつが選ばれ、ローカルを中心に地道に活動し、やっと人気が出てきた「チーム8」のメンバー45人全員(卒業発表をしている福島県と高知県の2人を除く)が本社兼任となりました。

 会社で言えば、「地方の各出張所で1人きりで地道に活躍してきた社員たちに、本社の花形部署を兼務させるという形ですね。
 チーム8のメンバーが作りあげてきた人気と実績に、渡辺麻友さんや北原里英さんなどの人気メンバーが卒業する「13年目のAKB48」の命運を賭けたとも言えますね。
 これは、結構、ステキな運営だと思います。

 
 ここからは、AKB48本社の、「チームA」「チームK」「チームB」「チーム4」の4つのグループごとに、2018(平成30)年春から活動開始予定の新チームの主なメンバーを紹介します。

 まず「チームA」は、横山由依総監督をはじめ、正規メンバー22名で構成されています。
 この中には、「チーム8」から初めてキャプテンに抜擢された岡部麟(茨城県代表、21歳)さんや、チーム8のセンターで人気ナンバーワンの小栗有以(東京都代表、15歳)さんなど、半分近い10人がチーム8から兼任で入っています。

 次に「チームK」は、キャプテン込山榛香(19歳、千葉県出身)さんをはじめ、25名の正規メンバーで構成されています。
 そのうちチーム8からは、小栗さんと並ぶ人気ビッグ3の1人の・倉野尾成美(熊本県代表、17歳)さんなど、12人が兼任しています。

 続いて「チームB」には、キャプテン高橋朱里(20歳、茨城県出身)さんをはじめ、25人の正規メンバーが所属していますが、チーム8からは、最年長の太田奈緒(京都府代表、23歳)など10人が兼任しています。

 最後に「チーム4」には、キャプテンの村山彩希(20歳、神奈川県出身)さんをはじめ、25人の正規メンバーが所属し、そのうちチーム8からは、ビッグ3の最後の一人の坂口渚沙(北海道代表、16歳)さんや、このブログで紹介した毎朝5時30分に1年以上動画配信をしている大西桃香(奈良県代表、20歳)さんなど、13人が兼任しています。

 まとめると、AKB48本社の4グループで、97人の正規メンバーのうち46%の45人が「チーム8」の兼任メンバーということなります。
 まさに、チーム8旋風が吹き荒れた新組閣と言えると思います。


<写真 2017年1月の「チーム8ソロコンサートのDVD」(上から小栗有以さん、倉野尾成美さん、坂口渚沙さん)>






 後半は、2018年に活躍が期待されるチーム8の注目メンバーを、独断で選んで紹介します。
 まず、さきほども紹介した、2017年1月の東京ドームシティホールで「ソロコンサート」を開催した3人を紹介します。


 まず、小栗有以(おぐり・ゆい、東京都代表、15歳、SHOWROOMフォロワー数⦅以下「SR」と略します⦆1位)さんは、まだ15歳(高1)ですが、「2万人に一人の美少女」と言われ、チーム8の人気ナンバー1のエースです。
 さらに、AKB48グループ全体の選抜にも、最新曲「11月のアンクレット」を含め4回も選ばれていて、AKB48本社の次期センター候補No.1とも言われています。愛称は「ゆいゆい」です。

 ファンの動員力はメンバー随一で、2017年1月の初ソロコンサート「小栗有以の乱」も満員でした。
 また、無料動画配信サービス「SHOWROOM」のフォロワー数も、チーム8でただ一人3万人を超えています。さらに、2017年「AKB48選抜総選挙」では51位となっています。

 2016年開催の演技力を競う「れなっち総選挙」では、168名の立候補者の中で1位となりました。他にも、雑誌「ラブモ」の専属モデルも務めています。
 自己紹介のキャッチフレーズは、「みーんなのハートを(とっちゃう、とっちゃう) 東京から来ました“ゆいゆい”こと小栗有以です。」


 2人目の倉野尾成美(くらのお・なるみ、熊本県代表、17歳、SR4位)さんも、2017年1月に東京ドームシテイホールでソロコンサート「倉野尾成美の乱」を開催し、AKB選抜総選挙では、2016年が34位、2017年が30位と2年連続ランクインしています。
 ところが、AKB48選抜には、1度も選ばれていません。

 キャッチフレーズは、「みんなと一緒に笑顔に(なるなる)。熊本県から来ました"なるちゃん"こと倉野尾成美、17歳です」


 3人目の坂口渚沙(さかぐち・なぎさ、北海道代表、16歳、SR8位)さんは、2017年1月の東京ドームシテイホールの3番目にソロコンサート「坂口渚沙の乱」を開催しました。
 3人の中では唯一、2015年から本社のチームBを兼任しています。
 AKB選抜総選挙の順位は、2016年70位、2017年69位と、チーム8では倉野尾さんと2人だけが、2年連続ランクインしています。また、AKB48選抜に2回、選ばれています。

 自己紹介のキャッチフレーズは、「皆さん、磁石のS極は?(さかぐちー!)磁石のN極は?(なぎさー!)2つ合わせて?(さかぐちなぎさー!)どうも、北海道から来ました、なぎこと坂口渚沙 16歳です。」


 ここまで挙げた3人以外で、紹介しなければならないとすれば、最初はやはり、チームAのキャプテンに就任する岡部麟(おかべ・りん、茨城県代表、21歳、SR2位)さんですね。
 キャッチフレーズは、「おー!壁!りんりんりん♪ もしもーし、茨城県から来ました、"りんりん"こと岡部麟です。」  

 チーム8では、数少ない20歳を超えるお姉さんメンバーの一人で、50枚目シングル「11月のアンクレット」では、AKB48の初選抜にもなりました。
 そして、今回の組閣で、チーム8出身者では初めて、本社のチームのキャプテンに就任します。
 美人でMCなども務めるしっかり者ですが、チーム8内では、「上から目線」「おしゃべりで小うるさい」との評判もあります。
 2017年12月31日のNHK紅白歌合戦に、「紅白選抜」に選ばれたチーム8のメンバーは3人ですが、そのうちの1人が岡部麟さんです。


 2017年の「AKB紅白選抜」に選ばれた、2人めは、チーム8最年長の太田奈緒(おおた・なお、京都府代表 23歳、SR7位)さんです。

 太田奈緒さんは、テレビのバラエティ番組で男装すると、「おおた・なお」から「たなお」になります。
  キャッチフレーズは、「行きますよ! everybody??!(なおー!)」です。

 太田さんは、最年長らしく、しっかりものでメンバーの信頼は厚いです。

 AKB選抜の経験はありませんが、2017年選抜総選挙で65位に初ランクインし、SHOWROOM配信もほとんど毎日、行っていて、2017年のショールーム選抜でも13位に入っています。
 最年長で、どうしても卒業がちらついていましたが、2017年の紅白選抜に入ったことで、「来年も選抜総選挙に出る」と、決意を語る京女です。


 3人めの紅白選抜メンバーは、「アイドルの坂道(10)」で紹介した、あの大西桃香(おおにし・ももか、奈良県代表、20歳、SR6位)さんです。
 キャッチフレーズは、「いきなりですが質問です。みなさんの好きな色は何ですか?(様々な色をファンが言う)でもでも、やっぱりそこは?(桃色) 奈良県から来ました大西桃香です」

 毎朝5時30分に無料動画配信をして、愚痴も言わずに笑顔でがんばる努力は、1年以上、現在進行形で続いていて「5時半の天使」「SHOWROOM女王」などと呼ばれています。
 選抜総選挙の入賞はありませんが、2017年の「SHOWROOM」イベントのポイント1位になり、SHOWROOM選抜のセンターとなりました。
 また、5時半配信1周年記念配信で、チーム8初のソロ写真集発売のオファーをもらい、発売も決まっています。さらに、奈良市の観光大使にも就任しています。

 なんの褒美も賞のあてもなかったのに、毎日5時30分配信を継続する努力は、ファンはもちろん、細井隆宏チーム8支配人や秋元康総合プロデューサー、SHOWROOMの前田裕二社長、堀江貴文氏らにも高く評価されています。


 以上の岡部麟さん、太田奈緒さん、大西桃香さんの3人が、2017年の「AKB紅白選抜」の48人の中に選ばれた「チーム8」メンバーです。

 前半で紹介した「ビッグ3」は17歳以下ですが、後半の3人は20歳以上です。どうも2017年の紅白では、AKB48選抜は遅い時間の出演のようですね?。


<写真 チーム8のコンサートポスター>






 ファンの間では、「チーム8は埋もれているアイドルの宝庫」と言われています。
 確かに、ここまで紹介した6人以外にも、「チーム8の注目メンバー」は多くいます。
 そこで、もう3人、紹介します。


 まず1人目は,テニスウェアを着て配信するスポーツ万能女子の佐藤朱(さとう・あかり、宮城県代表、21歳、SR21位)さんです。
 170cmの長身で、テニスでは高校時代にインターハイ(全国大会)に出場していますし、ハーフマラソンでは1時間55分40秒で完走しています。

 佐藤さんの動画配信で見せる素顔は、笑顔でやさいい「きれいなお姉さん」で、非常に温厚です。
 キャチフレーズは、「宮城県から来ました、佐藤朱 21歳です。今日も48グループイチのテニス少女がみんなのハートに(スマッシュ!)します。」


 続いて、超美人で性格もいいのに何故か不遇で埋もれている左伴彩香(ひだりとも・あやか、山梨県代表、19歳、SR24位)さんです。

 演劇志望のやさしいお嬢さんタイプで、チーム8の中でも屈指の美人で性格もいいと思います。
 キャッチフレーズは、「上かな?下かな?右かな?左かな? うーん。そこは、やっぱり(ひだりとも) 山梨県から来ました"ひだあや"こと左伴彩佳、19歳です」

 
 最後の注目メンバーは、初期メンバーでなく2016年からチーム8に入った寺田美咲(てらだ・みさき、長崎県代表、17歳、SR32位)さんです。
 一部のファンたちには、長崎の同じ中学で1つ上だった、欅坂(けやきざか)46の人気メンバーの長濱ねるさん(デビュー前に面識があるそうです。)と並ぶぐらいの長崎出身の美人アイドルだと言われています。

 動画配信などを見ていると、素直で気取らない高校3年生ですが、もしかすると近い将来、大化けするのではと、私は密かに期待しています。
 ちなみに、チーム8の先輩の大西桃香さんが大好きで、雑誌のグラビア人気投票では2人が組んで参加しました。(結果は、残念ながら4位でした。)
 キャッチフレーズは、「Youが先~? Meが先? みさっきー!」です。


 以上、チーム8の9人のメンバーを紹介しました。
 紹介していない他のメンバーも含め、来春、本社兼任として、「地方から全国」へ、進出してほしいと期待しています。

 おしまいに、2017年11月発売のAKB48の50枚目シングル「11月のアンクレット」に収録されている、チーム8の新曲「生きることに熱狂を」の歌詞を紹介します。
 この曲は、地方で1人1人バラバラに苦労しているチーム8の応援ソングにふさわしい歌詞で、センターは、小栗有以さんです。



♪「生きることに 熱狂を!」(作詞:秋元康、作曲:HiBiKi 歌:Team8)♪


Yes!  夢を見て 
全力でぶつかってみよう
AH   汗かいて
生きることに 熱狂を!

君は何かに
燃えているかい?
たったひとつだけ
目指す情熱

夢中になれるって
なんて幸せなんだ
叶っても 叶わなくても
願いがあればいい

Yes  がむしゃらに 
最後まで やりきってみよう
AH   負けないで
生きることに 熱狂を!


今日も明日も
燃えていたいよ
それが人生の
原動力だ

誰かと競い合い
共に成長しよう
勝っても敗れても
ゴールはまだ先だ

興奮できるって
なんて素晴らしいんだ
喜びもそう悲しみも
命の脈動さ

Yes!  夢を見て 
全力でぶつかってみよう
AH   汗かいて
生きることに 熱狂を!

Yes!  楽しもう! 
プロセスが思い出になるよ
AH   噛みしめて
今 この瞬間(とき) 熱狂を!

生きることに熱狂を!

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