2018年7月2日月曜日

サッカーワールドカップ・ロシア大会2「決勝トーナメント」~半端ない?残念な?日本チーム~

2018年FIFAサッカーワールドカップ・ロシア大会」は、出場32チームが8グループに分かれてリーグ戦を行い、6月30日からいよいよ16チームによる「決勝トーナメント」が開催されます。 サッカーワールドカップの2回目は、予選リーグを突破した日本チームと決勝リーグを中心に紹介します。

 まず、日本チームの予選リーグの戦いについて紹介します。

 グループHの日本は、6月19日の初戦で南米の強豪コロンビアと対戦し、前半6分の香川真司選手のペナルティキックで先制しました。
 前半39分にコロンビアのファンキンテーロ選手に同点ゴールを決められましたが、後半28分に本田選手のコーナーキックを大迫勇也選手がヘディングで決勝ゴールを決め、2対1で勝利し勝ち点3を獲得しました。

 決勝ゴールを決めた大迫選手に対するファンからの呼び名、「大迫半端ないって」が日本中で流行語になりました。
 この言葉は、10年前の2008年度開催の「全国高校サッカー選手権」の準々決勝で、当時18歳だった鹿児島城西高校の大迫選手に敗れた滝川第二高校の中西隆裕選手(キャプテン)が、試合終了後の控室で、「大迫、あいつ、半端ないって」と泣きながら称えたことが由来となっています。

 大迫勇也(おおさこ・ゆうや)選手は、鹿児島県加世田(現南さつま)市出身で、1990年5月18日生まれの28歳です。
 鹿児島城西高校から鹿島アントラーズに進み、ドイツの「1860ミュンヘン」、「FCケルン」でプレーし、2018年、同じドイツの「ブレーメン」に移籍することが決まっています。

 この試合は、会場の名前をとって「モルドヴィアの奇跡」と呼ばれています。ワールドカップ本大会で、アジアのチームが南アメリカのチームに勝ったのは、実はこれが初めてでした。


<写真「大迫半端ないって」の応援幕>





続く第2戦は、6月24日にアフリカ代表のセネガルと戦いました。 日本は、2度リードを許しますが、前半34分の乾貴士選手のゴールと、後半33分の本田圭佑選手のゴールで2度とも追いつき、引き分けで勝ち点1を獲得しました。

 この試合でゴールを決めた本田圭佑選手は、日本人初の3大会連続ワールドカップでのゴールを決めました。
 本田圭佑(ほんだけいすけ)選手は、1986年6月13日に大阪府摂津市で生まれました。

 石川県の星稜高校を卒業後、名古屋グランパスに入団し、その後、オランダのVVVフェンロ、ロシアのCSKAモスクワ、イタリアのACミラン、そしてメキシコのCFバチューカと、まさに世界を渡り歩きました。  

 本田選手の名言を少し紹介します。

「心の中のリトル・ホンダに聞いたら、『ACミランでプレーしたい』と言ったので、ACミランに来た。」

「プロフェッショナルとは、ケイスケ・ホンダのこと。」(NHKの「仕事の流儀」での名言)

 本田圭佑選手は国内で69のサッカースクールを設立し、それを運営する会社のミッションについて、
「才能とは生まれ持ったものではなく、環境によって磨き上げられるもの。
大きな夢を持ち、物事がうまくいかなかった時にも心の折れない人材を育成し、才能を開花させるために必要な環境、機会を与える。」と。決めている。


 日本の予選リーグの3戦目は、ヨーロッパの強豪・ポーランドと6月28日に対戦し、1対0で敗れました。
 日本チーム、は、本田選手、香川選手ら主力を温存し、後半はパスまわしを繰り返して時間を稼ぎました。
 結果、勝ち点4でセネガルと並び、反則の少なさ(フェアプレーポイント)でH組の2位となり、予選を突破しました。

 西野朗監督がとったこの作戦には、賛否両論ありましたが、私は国際サッカー連盟(FIFA)の行動規範を紹介して、私の意見としたいと思います。

「勝つためにプレーする。勝利はあらゆる試合のプレーする目的であり、負けを目指してはならない。
 もしも勝つためにプレーしないのならば、相手をだまし、見ている人を欺き、そして自分自身にうそをつくことになります。
 強い相手にあきらめず、弱い相手に手加減してはなりません。全力を出さないことは、相手への侮辱です。試合終了の笛が鳴るまで、勝つためにプレーしなさい。」

 前回紹介した、「グリーンカード」(賞賛のカード」の精神ですね。




<サッカーワールドカップ2018 日本代表のポスター>







 ロシアワールドカップの大陸別のグループリーグ突破国を見てみると、全16ヶ国のうち、ヨーロッパがロシア、フランス、スペイン、ポルトガル、クロアチア、デンマーク、ベルギー、スウェーデン、スイス、イングランドの10ヶ国(出場14ヶ国)、南米がウルグアイ、ブラジル、アルゼンチン、コロンビアの4ヶ国(出場5ヶ国)で、この2大サッカー強豪地域で、ベスト16のうち14を占めています。

 残る2ヶ国は、北中米カリブのメキシコ(出場3ヶ国)と、アジアの日本(出場5ヶ国)です。アフリカは出場5ヶ国が、リーグ戦で全滅しました。

  アジア唯一の決勝トーナメント出場国・日本は、7月2日(日本時間では7月3日)に、ヨーロッパの強豪でFIFAランク3位のベルギーと、決勝トーナメント1回戦を戦います。
 

 おしまいは、世界のサッカー名選手の名言です。


・「努力すれば報われる。そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ。」
(リオネル・メッシ選手 アルゼンチン出身)


・「苦しい時ほど、本当の自分がわかる。」
(クルスティアーノ・ロナウド選手 ポルトガル出身)


・「僕らは敗北の中から、多くのことを学んだ。勝者になるために。」
(ネイマール・ダ・シウヴァ・サントス・ジュニオル選手 ブラジル出身)


・「強い気持ちをもっていれば、夢は叶うはずだ。」
(アンドレス・イニエスタ選手 スペイン出身 2018年から日本でプレー)


・「僕は努力をやめないよ。特にワールドカップでは、可能な限り勝ち進みたいからね。」
(キリアン・エムバペ選手 フランス出身)


・「(子供たちに)夢を追いかけて、ください。」
(デビッド・ベッカム元選手 イングランド出身)


 半端ないチームワークで、日本が「ロシアの奇跡」を起こすよう、祈念したいと思います







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